「ミヤマハコベ」
岐阜県 熊伏山登山道にて (2005.6.4)
長野県南端のこの山は岐阜県側からアプローチが悪く時間が掛かり、浜松市側からが一般的の様だ、
自然林の歩き易い道の新緑を楽しみ登り山頂を踏むが、近い南アルプス南部の山は霞んでいて残念。
北海道及び本州・四国・九州の山地の湿気た所に自生し、5〜7月頃花柄の先に白色の花を付ける。
花は上部葉脇から毛の有る長い花柄の先に付け直径1〜1.5cm、花弁5枚は2深裂し一見10枚
に見え、雄蕊10個子房は雄蕊の上に有り花柱3個、萼片は長毛が付き中脈が有り花弁より短い。
茎は下部地を這い上部は斜上し高さ10〜30cmで片側に1~2列の毛が有り、葉は対生し緑色の
広卵形で長さ1〜4cm、先は尖り基部やや心形で葉柄に軟毛が見られる。
平地に自生の「繁縷(ハコベ)」との相違点は、本種は花弁の間の萼片が花弁より短くハコベは花弁
より萼片が長い。
花の名前はハコベの里に対し山地に自生で「深山」、ハコベの由来は明らかで無く
①万葉集に有る「波久培良(ハクベラ)」が「ハコベラ」になり「ハコベ」に転訛した 但し「波久培良」の意味が不明とされ、私見で漢字から寄せる波の様に群がり茂ると思うが?
②「はびこる」の言葉に、漢名の生薬「繁縷(ハンロウ)=茎が長く連なり繁る様子」を充てた
の二説が有る
山歩き記録
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