「白糸草」   シュロソウ科シライトソウ属
「シライトソウ」     岐阜県瑞浪市 竜吟峡にて (2009.6.8)
瑞浪の「水晶山」は以前秋に登った時、登山道でセンブリが見たが湿地には何も咲いて無かった、
この時期なら何か咲いているかと湿地帯の周回路を行くと、白糸草がぽつんと一花だけ見られる。

周辺シロヨメナだと思う花が目立つが他に何も咲いて無く、少し早い時期に来ないと駄目の様だ。
「シライトソウ」    愛知県足助町 エビネの森にて (2009.5.14)
広いエビネの森を散策すると、雑草等でグシャグシャの所の一角に固まって咲いていた、
樹林の中に一部だけ光が差し込み撮り難かったが、こうして何本も有ると風情が出てくる。
「シライトソウ」      岐阜県瑞浪市 屏風山にて (2007.7.8)
百曲り登山口より汗を流しながら笹平コースとの合流点に登り休憩すると、風が少し有って助かり、
その先杉林の樹林帯を緩やかに登り降って行くと、登山道脇に見られるも花の付きが悪いのだが?

杉林の中の為か背丈が有り真っ直ぐ立っているが、寂しい感じで写真も暗さのせいか今一良くない。
「シライトソウ」      滋賀県木之本町 横山岳にて (2006.6.7)
横山岳白谷本流コースで登り、立派な 「五銚子の滝」を過ぎ直登斜面を休みながら登って行く、
歩みを止めると虫が寄ってきて休め無いと思っていると、爽やかな感じで白い花が咲いていた。

花の長さは余り無いが土壌が良いのか糸状花弁が長く真っ直ぐで、清楚感が出ている美しい、
但し傾いているのが惜しい。

本州秋田県以南及び四国・九州の山地の林内に自生し、5〜6月頃白色の花を長いブラシ状
の穂状に数多く付ける。

花は花茎の先に長さ10〜20cmの総状花序を出し、6個の花披片からなる先が耳掻き状
(この花は耳掻き状になって無い?)の糸状線形を水平に並び開出し、下から順に咲き上がり、
花披片上の4個は長さ8〜12mmと長く下方の2個は極く短く花茎に密着。

茎の高さ15〜40cmで、根生葉はロゼット状の長さ3〜14cm長楕円形〜倒披針形で縁に
細かい波状鋸歯と葉柄に翼が有り、茎葉は無柄の線形〜披針形が互生し縁は細かい波状が
多数で、果実は楕円形の3~4mm。

花の名前は白い糸のような細い花披片の様子を見て、「白糸草(しらいとそう)」と付いた。

       山歩き記録 ⇒横山岳


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