「ナルコユリ」
滋賀県木之本町 横山岳にて (2006.6.7)
経ヶ滝の有る谷道で山頂を踏み、三高尾根を降るとナルコユリが見られるが木陰で上手く撮れず、
鳥越峠直ぐ先で左にコエチ谷を降る時に撮るが、登りも急登でこのコースも急降下の道が続いた。
本州及び四国・九州の山地の林下に自生、5~6月白色で先が緑色を帯びた花を下垂して付ける。
花は葉脇から細い花柄を1本出し先が枝分かれして1~5個を垂らし、長さ約2cm先端が少し
開き花柄との接点に緑色の突起が有り、花弁は外花披片×3と内花披片×3が合着し胴長の筒型で
先は浅く6裂し、雌蕊1個は花被片と合着し6個の雄蕊と共に筒の中、花後に径7~10mmで
暗緑色の球形液果を付け黒色に熟す。
茎は高さ30〜130cmとなり、稜の無い円柱形で斜上しアーチ状に垂れ、葉は互生し披針形
の長さ8〜15cmで垂れ下がり付き、葉先は徐々に細くなって尖り葉元は急に狭まり尖る。
似る「アマドコロ」は葉幅が広く裏は粉白を帯び、茎に6個の稜が有って角ばり花柄接点に緑色
の突起が無く、「オオナルコユリ」は高さ80〜130cmで葉の長さ15〜30cmと大きく、
花は花柄の下部に細い突起が有り長さ2.5~3.5cmと大きい。
「ミヤマナルコユリ」は茎に筋が有り高さ30〜60cm、花が白花で先は閉じたままが相違点。
花の名前は竹筒が板に当たり音を出し鳥を追い払う鳴子(ナルコ)に、茎から垂れる花の様子が
似てユリ科で「鳴子百合」と付いた。
追:近年ユリ科からキジカクシ科に分割されたようです。
山歩き記録
⇒横山岳
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