「二人静」   センリョウ科センリョウ属
「フタリシズカ」    滋賀県木之本町 横山岳にて  (2006.6.7)
横山岳山頂より三高尾根を下ると急降下が続くが、林の中のあちらこちらに咲いていた。

     山歩き記録⇒ 横山岳
「フタリシズカ」      岐阜県朝日村 秋神温泉にて (2004.6.13)
濁河温泉で白獨の温泉らしい湯を楽しみ、翌朝秋神温泉にコーヒーを飲みに行くと咲いていた。

千島列島・北海道・本州・四国・九州の山地林下に自生、4~6月茎先に白い花を多数付ける。

花は3~5cmの花序柄が有る穂状花序を直立して出し、穂状花序は頂生で時に脇生して1~3
分枝し、花序柄長さ1~3cmの先に小花序を出し白色の丸い閉鎖花を多数付け、花弁・萼片は
無く雄蕊3個の花糸が糸状にならず丸く内側に曲がり雌蕊を包む。

茎は無毛で赤紫色を帯び1本から数本を束状に直立し、枝分かれはせず高さ30~60cm節部
に托葉が付き、葉は1~2.5cmの柄が有り長さ8〜16cm卵状楕円形で形の変化が有り、
4〜6枚が近接対生の為一見輪生状に見え、光沢が無く無毛で先は尖り基部楔形の側脈6~8
対で縁に細かい鋭鋸歯が付くが基部近くは全縁。

花の名前は
①静御前とその亡霊が舞う能の「二人静」に由来して付く、花穂の数が不定なのは亡霊のせい!
②本種は花穂数が複数付き、1本しか付けない「一人静(ヒトリシズカ)」に対比して「二人静」
と付く、の二説が有る。
*センリョウ科センリョウ属    ・ヒトリシズカ


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