「ヒトリシズカ」
「ヨシノシズカ」
岐阜県 国見岳登山道にて
(2003.5.15)
国見峠から花の多い伊吹北尾根を大禿山目指し歩いていると、国見岳手前に固まって咲いていた。
北海道及び本州・四国・九州の山地の林下に自生し、4~5月頃茎の先に穂状に白い花を付ける。
花は4枚輪生状の葉の上に付き、長さ2〜3cmの穂状花序に付け幅4〜5mm、花弁は無く先が
3裂した白い5mm程の線状雄蕊の花糸が水平に多数ブラシ状に付く。
地下茎を出して増え時には小群落を作り、茎は赤紫色を帯び高さ10〜30cmとなり、数本から
多数が集まって直立し数個の節に鱗片葉を対生する。
葉は対生だが二つの節が近く4枚の輪生状に見え、短い柄が有り長さ約4cmの楕円形で、先は鋭く
尖り表面光沢が有り縁に鋸歯が付き、花の終わり頃には長さ9cm程となる。
花の名前は「静御前」と「義経主従」の亡霊がこの花になったとされ、花は写真のように株立ち状に
咲き、静御前が一人で舞っているのと合わないのだが?
これは近縁種の「
二人静(ふたりしずか)」が、花穂を2本以上出すのに対比させ付いたとされる。
別名の「吉野静(よしのしずか)」は、吉野山で舞う白拍子の「静御前」に例えた。
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