75
北 山
(きたやま)
908m
H15年4月27日
8時45分〜13時45分
岐阜県山県市 晴れ
下部は谷沿い
上部は自然林
変化の有る山
  山に忘れ物をし5月4日再び行く・・・赤字追加⇒忘れ物は有りました

 山県市美山の「日永岳」に行こうと、6時10分家を出る。

 248号で美濃加茂の町を抜け関市を通り418号武芸川へ、 朝早いこの時間はスムースに走れた。

北山登山口
 然し前回日永岳に行こうとしたが、 道路工事通行止めだったので道路事情が気に掛る。

 神崎方面200号に入ると「土砂崩れの為仲越方面通行止め」の看板が立ち、 駄目か「北山」にしよう。

 相戸岳登山口の前を通り、196号柿野川沿いに柿野洞へ走って行く。

 真っ直ぐどんどん入ると民家も無くなり道が細く、 崖から落ちそうな程の為引き返す。

 走った距離からして東洞に入った様で、 向う西洞への分岐を見逃したと思われる。

 民家の密集している所迄戻ると、 広々とした所の右に大きな橋が有り入って行く。
(柿野からは廃校の柿野小体育館と思う丸い建物を右に見て、 小さな橋の先の大きな橋を渡る)

 直ぐに「宝来峡」の石碑が左に立ち沢沿いに進む、 最初から民家は無いが道の状態は良い。

「山吹」が一杯の登山道
ヤマブキが満開
 右側に小さな廃屋が1件、 その奥左に人が住んでそうな家が1件建つ所に着いた。

 過去に住んでいた家の名前が刻まれた石碑が有り、 その前が広場で3台の車が止まっている。 (止めないで下さいと書いて有り、 この日は向かいの家に人がみえ止めさせて下さいとお願いすると、気持ち良く「良いですよ」と言って頂いた)

 その横に北山の案内が有り、又送電鉄塔NO78の黄色のラベルも見られた。

 男性が居るので聞いてみると、 岐阜の長良からで仲間が来るのを待っていると言われる。

 後2台来る予定との事で、駐車スペースはこれでほぼ一杯。

 先に8時45分歩き始め沢沿いに杉林の中を登って行く、 自然な道は狭いが歩き易い。

 石垣が幾つも見えて廃墟跡の様子、 今は大きな杉が育ち暗くて人が住めるイメージは無かった。
マムシグサ ムラサキケマン

 沢は前日の雨のせいか水量が結構有り綺麗な流れとなっている、道はかなり狭い所が出て来て踏み外さないよう注意し歩く、黄色のヤマブキが満開で華やかだ。
ニリンソウ ツルカノコソウ

 谷を右に左に渡りながら進むが沢の中は道が消え、 良く見て道を探しながら行かねばならない。

 水は伏流となるが登山道は変わらず谷に続いていて、 ニリンソウが見られるようになった。
指標の立つ分岐 ハルトラノオ

 9時30分北山と鉄塔NO78の標識の有る分岐にきて、 右に谷を渡って行くと今迄緩やかな登りだったが、 ここからは杉林の斜面をジグザグの急登と変わった。

 分岐に来て右山で真直ぐは暗い杉林、 右上は赤テープが幾つも付き先は明るく自然林となっている。
新緑

 只一見真直ぐ杉林に続く方が正しい感じがする、 ガイドブックを見るがこのポイントは説明が無い。
 (帰りこのポイントは直進方向に、 枯れ木で進入しないの合図が付けられていた)

 9時45分で登り始めて1時間休まず来たので、 シートを出して休憩する。
ヤマルリソウ ヤマブキ

 山歩きなのでテープの方が山頂への道だと思っていると、 男女7〜8人のグループが登ってきた。

 最後尾に登山口で会った長良からの人が居て、 先頭の方が真っ直ぐ杉林の方へ進もうとされ、「赤いテープの方が山頂では」と言うと、 仲間で相談し赤テープが付く自然林に向われる。
カタクリ フデリンドウ

 ゆっくりし我々も続く、カタクリが有るが終わりなのか又は雨で駄目なのか花は萎んでいる、 新緑の自然林となり葉が出たばかりの優しい感じで、急登だが気持ちの良い道が続く。

 10時10分分岐にきて、 直ぐ左に送電鉄塔が見えるので入って行くとフデリンドウが咲いていた。
美しい新緑

 鉄塔は先の7〜8人のグループが居て賑やか、切り開かれ北から東方面開け残雪の山が見えている。
北方面の山・・左「舟伏山」で右残雪の山の左は「能郷白山」?

 分岐に戻り降り気味に進むと少しで登りとなり、 大きなモミノキが有る刈り払われた急斜面に来た。

 登り切るとNO79鉄塔広場でここは一段と眺望が得られるが、 西方面は霞んでいて良く見えない、この先緩やかな尾根道となった、 木が疎らな広々とした所も有りニリンソウの群落が見られる。
モミの大木 ニリンソウ群落

 気持ちの良い道を進んで行くと、 11時05分突然反射板に着いた。

 反射板の柵の横を通り抜けると、 直ぐ奥が小広場で三等三角点「乾(いぬい)」と山名板が有り、ここが「北山」山頂だが周囲は木立に囲まれ眺望は得られない。
「北山」山頂には山名板が木に掛けて有る 最高点への薄い道

 先の7〜8人が居てほぼ一杯の状態、男性が「先に最高点が有るから行かれては」と言われた、事前の情報で最高点は知っていたので入って行く。

 ここからはテープや紐が頻繁に付き道は薄く一部潅木を掻き分けて進む所も有った、この辺り大きな岩が多く今迄と様相が違い面白い。
ヒトリシズカ 北山最高点には山名板が木に掛けて有る

 ヒトリシヅカの花を見ながら、 プラスチックの杭が有る小さな広場に着くが何も無い。

シャガ
 左に少し高い箇所が有り入ってみると、 消えかけてはいるがプラスチックの最高点の板が木に掛けて有った。

 ここが最高点で良さそう、 眺望は全く得られないし少ないが虫も飛んでいるので直ぐ戻る。

 山頂に戻るとグループの人に「一緒に休んだらと」言って戴くが、 殆ど一杯でスペースも少ないので遠慮した。

 79鉄塔で昼食とする事にして下山開始、 途中迄来ると4人が登山道からかなり下を登っている。

 木立が疎らで何処でも歩け適当に登っているのか、 79鉄塔に戻り昼食とするが太陽が直接当たり暑い。

 早々に切り上げ12時30分下山開始、 直ぐに6人の男女が登って来たが駐車出来たのか?

 へばっている女性が居るが、この先なだらかで大丈夫。

 13時45分登山口に戻る、 武芸川温泉に入り汗を流して帰るが日曜のせいか非常に混んでいた。

 この山は長く狭い林道の奥の為か余り登られて無く、 一部登山道が分かり難い所が有る。

 又崩れて狭い所も出て来るが下部の渓流沿いの道と、 上部の自然林は美しく気持ちの良い山だ!



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
   出会った花
          ・ヤマブキ・ニリンソウ・ツクバネソウ・エンレイソウ・ユキザサ・チゴユリ

          ・コンロンソウ・スルガテンナンショウ・フデリンドウ・ミヤマキケマン

          ・キンポウゲ・ネコノメソウ・ツルカノコソウ・ハルトラノオ・ヤマルリソウ

          ・クサイチゴ・ムラサキケマン


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