105 | (どどがみね) 418m |
H18年1月22日 10時45分〜15時10分 岐阜県岐阜市 晴れ |
”岩場の登りが有り 町の近くでも 楽しめるルート” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
天気予報を見ると昼過ぎ迄晴れその後雪との予報で、 又も急遽山に行く事にする。 積雪の心配の無さそうで未だ登って無い、 岐阜市の最高峰「百々ヶ峰」に向った。 この山は長良川を挟み対岸の金華山から見ると、 東西に大きな山塊となって存在感が有る。 41号坂祝~迫間を通り関ICに抜け156号に出て左折、 芥見大船信号で右折藍川橋に来た。 藍川橋を渡ると直ぐ左折、長良川右岸を走る。 千鳥橋を過ぎ右に曲がると思い乍鵜飼大橋迄来てしまい、 右折し家並みの中を適当に戻る。 何処かに登山口の農業用貯水池の「松尾池」への案内が有ると思い、良く調べずに出て来た。
小さな川に来ると岩船荘の看板が見えた。 確か松尾池の際に有る料理屋の名前だったと思うので、 川沿いに左へ入って行く。 車のすれ違いに難儀する程の狭い道を山に向かって行くと、 簡易舗装となり前方に車が多く止まっている。 10台程度止められそうだが既にほぼ一杯、 丁度1台空いていて運良く駐車出来た。 隣に駐車の三河ナンバーの車に御夫婦と思う二人が奥から戻って来られたので、 「山頂へ行ってみえましたか」と聞いてみる。 「松尾池を見てきただけ」と言われた。 このまま帰られるのかなと思っていると、やはり山に登られる様子。
10時50分歩き始めると左に堰堤が見え滝の様に水が落ち、 堰堤の上は車が何台も止まっている。
カメラを構えた大勢の人が居て、 松尾池には多くの野鳥が見られそれを狙っている。 池の角に案内板が有り、 池の右手に行くと萩の滝からの登山道と書かれていた。 ネット情報により池の左に行く非公式ルートの直登コースから登る事にしているが、 こちらは案内板に入って無い。 このコースは岩場が出て来るので、公園の案内には除外。 岩船荘の奥の公衆トイレに行き戻る時、 先程の三河ナンバーの御夫婦が登って来られた。 挨拶し堰堤に戻って行く、 池の周りにも車が止まっていて駐車スペースは殆ど無い状態。
小さな沢を跨いで入ると直ぐ分岐に来た、 ネット情報でここは左にとされていたので迷わず行けたが指標等何も無い。 右は松尾池を回る遊歩道で先程のトイレから東海自然歩道の萩の滝に行ける、 ここから遊歩道と別れ自然の山道となった。 又も分岐に来たがネット情報で右にと分かっていた、 左への道は如何にも歩かれて無く間違え無いと思う。 急登が始まり快調に登って行く、 全く自然な道で歩き易いが落ち葉が少し滑る。 雑木林の中だが葉は落ちているので日差しが入り暑くなってきた、 但し見晴らしは得られ無い。
岩が出て来ると正面に大岩が有り、 赤いペンキで矢印が付けられここが取り付きの様だ。 今日はストックを持ってきて無いので、 そのまま両手を使って岩を掴みながら登って行く。 その後も岩場が続いて、 ストックを持っている時はザックに収納した方が良い岩場だ。 この辺りに右に少し入ると岩窟が見られるとネット情報に有ったが、 入口が見当たら無かった。 テラスの様な平らな所に上がると、 大きく眺望が広がり下の松尾池から金華山方面が見えている。 ここ迄続いていた岩場の登りは終わり、 雑木林の中の普通の自然な山道になった。 然し未だ急登が続き、ずっとなだらかな所が無い。 コブに上がったが眺望は得られ無く、 緩やかな登りになったと思っていると軽い降りに変わった。 暗部は見えて無いので何処まで下るのかと思ったが、 余り下らず又急な登りに変わって暑い!
標高差から休み無しで百々ヶ峰山頂迄登る積りだったが、 我慢出来ず岩に腰掛て初めての休憩をする。
きついなと思いながら行くと、 少しで話し声が聞こえてきてひょっこり山頂に出る。 三等三角点「百々峰(ももがみね)」と山頂標識、 及びベンチ2基に大きな展望台の有る山頂は小広場。 点の記では百々の後に(ヶ)が入って無くて、 読みは(ももがみね)となっている 少し木が邪魔だが、 乗鞍岳・御嶽山の右に中央アルプスと見えるが少し霞んでいた。 朝248号バイパスで綺麗な御嶽山と白山、珍しく伊吹山も真っ白に見え 期待していたが残念。 金華山方面も見えるが逆光でぼんやりしている、 展望櫓に登ってみるも眺望は余り変わらず北の白山方面は樹木に遮られ見え無い。 単独の男性が西峰方面から来た、 先週の日曜日は北アルプス穂高もはっきり見えたと言われた。
ベンチが人で一杯の為座れず、立ったまま歩き回っただけで西峰に向かう。
尾根に続いた自然な道と下に幅広い遊歩道が有る、どちらに行けば良いのか?尾根の道を行くと直ぐ遊歩道と合流し、幅広い遊歩道を降り気味に行くと、又も左尾根上を行く自然な道と右に遊歩道が有る。 以前は尾根部の山道だけだったのが、 新しく右下に遊歩道を作った様で同じ様な所が次々と出てきた。
好みの自然な山道の方を時々登山者に会いながら進むが、 この尾根道は見晴らしは得られ無い。 先に反射板がチラッと見え、少し行くと両側に植樹がされ人の名札が掛けて有る、こんな事はして欲しく無いのだがこの山一帯が「いこいの森公園」となったので仕方無いのか? 植樹するのなら少なくとも麓だけにすべきで、山の中は自然が一番だ。
ジグザグの遊歩道を登ると、 御嶽山・乗鞍岳が百々ヶ峰山頂より遮るものが無くすっきり見えた。
西峰山頂に着いた、林の中の小広場で四等三角点「下岩崎(しもいわさき)」と山頂標識が有るだけで誰も居らず、眺望も無く通過点の感じで先に進むと右に平坦な空間が有り以前何か立っていた跡の様子。 直ぐ反射板が見えてきた、 反射板の左際を通ると前方に金華山から名古屋方面が大きく広がっている。
霞んでいるが遠くに、名古屋駅のツインタワーも見えていた。
少し風が有るが、大きく開け日差しを浴び寒さは感じ無い。 きちんとした昼食を持って無く予備のラーメンを作り、 コーヒーを飲み昨日買った川辺養老軒「ふるーつ大福」を食べる。 この山は城跡とは聞いて無いが、 目の前の岐阜城から南の大平原を見ていると天下を取った気分になると思う。 12時30分本峰に向かって戻り始めた、 出来たら同じ道を歩きたく無いので戻りは遊歩道を歩く。 100m程西峰より本峰の山頂が高いので結構登りが多い、 13時百々ヶ峰に戻ると未だ5〜6人の人が居る。 帰りは萩の滝コースで帰る為切通しと呼ばれている林道に降って行く、 土留め階段が続く急な降りで御夫婦とすれ違った。 少し離れた時背後で男性が、 「この階段が辛い」と女性に言っていたが皆さん思う事は同じだ。 作業道に派手な明るい色の新しいトイレが見えて、 調度清掃している様で横に軽トラが止まっている。 作業道を降らず正面の急な階段を登り、東海自然歩道に向かう。
登り切ると指標が有り「左三田洞・右白山展望台」とされ、 手書きで「権現山」の山名板が見られた。
送電鉄塔が木々に隠れる様に右奥に見え、 色々標識が有るこの賑やかさは東海自然歩道のせいだと思う。 右に向かい降るがここも間隔の広い階段の道、 急な斜面で無い為必要無いと思うがずっと続いている。
右側にウラジロの大きな葉が密生している、 コシダは今迄も見ていたがウラジロはこの山では初めてだ。 ほぼ真っ直ぐに降るようになり、一段となだらかになってくると作業道に合流、ここはベンチが数多く設置され山の中の感じがしない、白山展望台の標識が有りパノラマ図が有った。
然し曇ってきて、高賀山のピラミッド天王山の反射板が確認出来る程度で殆ど見えて無い。 3匹のダックスフンドを連れた女性が居てその内の一頭が吼えて来る、他の2頭は喜んでじゃれて来るのに、同じ親から生まれたのだと思うが随分性格が違う様だ。
作業道沿いに立つ萩の滝の案内を見て右に降って行く、 全体になだらかな道だが階段が続いている。 沢沿いの道となりコンクリートの橋に来た、 石積みを見るとかなり古くに作られた様だ。
その後二つ橋を渡り平坦になってくると奥に車が2台見え、近付くとここ迄舗装された林道が来ているが、何処から入る事が出来るのか?
右下の谷に降りて行き流れの傍を行くと小さな滝に来たこれが萩の滝かな、それにしては低い滝だと思って降ると左下に少し落差の有る滝が現れる。
降りると滝壷に行け、二つの滝合わせて「萩の滝 落差10m滝幅1m」とされ、岐阜県名水50選。 元の道に戻り降りると岩船渓谷の案内が立ち、沢沿いの道を少しで公衆トイレが見え松尾池に戻る、湖畔にはカメラを立てた人が、未だ粘っているのを見ながら15時丁度車に戻った。
山頂尾根に新しい遊歩道が出来、公園の様子が強くなり自然観が薄れているのが惜しいが、町の直ぐ近くで眺望に優れ又山の中を長い距離を歩く事が出来るのは貴重だ。 それに登りに使った岩場の出て来るルートは、 自然で登りがいが有り叉変化に飛んで面白い。 「別ルートの記録」・・追記 ②H20年2月18日 三田洞P〜運転免許試験場〜源太峰〜白山展望地〜権現山〜 山頂〜反射板〜5鉄塔〜三田洞P ③H21年11月26日 松尾池堰堤下〜南谷道〜真福禅寺〜西山4号墳〜反射板〜西峰〜山頂〜 南稜ルート〜松尾池堰堤下 ④H21年12月7日 松籟団地奥〜不動岩ルート〜山頂〜西峰〜反射板〜三の谷ルート〜山頂〜松籟団地奥 ⑤H22年1月24日 古津〜長良川展望所〜松尾池〜南稜直登ルート〜山頂〜〜白山展望地〜芝生広場 〜東外回り ⑥H22年2月21日 古津〜古津林道〜一之洞林道〜松尾池〜南稜ルート〜山頂〜白山展望地〜芝生広場〜 尾根ルート〜古津
確認出来た山: ・御嶽山 ・乗鞍岳 ・瓢ヶ岳 ・高賀山 ・天王山 ・誕生山
・笠置山 | |