254 | (たかや) 678m (室兼高屋・むろがねたかや) [本谷ルート] |
H20年5月3日 11時10分〜14時25分 岐阜県 七宗町 晴れ |
”一部不明瞭な所や 切れ落ちた谷が有り 冒険心をくすぐる山” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
高屋は今年になって追洞の石作谷から、「主尾根ルート」と「主尾根トラバースルート」をレポアップしている。 この山が昔「ムロガネタカヤ」と呼ばれていた事を知り、本来は室兼集落奥から登られていたのではと思う、ネットで室兼奥の本谷から登って来た人が居ると教えて頂き、それなら是非とも登ってみたい。
山頂から本谷に3箇所尾根が下っている、 本谷と岩井谷分岐に近いのがなだらかで登れそう。 手前の二つの尾根は石作谷のルートに合流するが、 この尾根を辿ると山頂北側に着く事になる。 41号に入ると連休で渋滞しゆっくりと進み、 七宗橋で64号に直進したら平常状態になった。 祭りの様で神輿が置いて有り、 人も大勢出ている七宗役場を通り石作谷への老洞を通過する。 左に町民体育館・グランドを見て落合に来ると分岐となり、 七宗遊園の看板が指す右に入った。 葛屋川沿いに走り室兼の集落に来て、 橋の先「林道口」バス停で「室兼林道」の看板を見て右に進む。 舗装された林道をゆっくり走って、 何かサインは無いかと思っている内に岩井谷との分岐に来てしまった。
車を止め歩いて戻ると沢に丸太2本の橋が見えた、 地形的にも予測した辺りなのでここから取り付く事にする。
11時15分歩き始めると沢に下りる道も2本有り、 登山道もしっかり付いているのではと思いながら橋に乗るとずるっと動いた。 バランスを崩し危うく落ちそうになったが何とか堪える、 万一落ちても深さは50センチ位で流れは緩く濡れるだけで済むと思うが。 少し離れると浅い箇所が有るが、靴を履いたままでは渡れ無い深さ。 雨で水が出た時に下流側にずれた様で、上流側に動いた後は安定している。 対岸に上がると薄い踏み跡が有り辿って行くと、山に登らず右山で左の方に進む。 少しで左に木製の檻の様な物が置いて有り、猪捕獲用の檻なのか? ここで道は無くなり、 山方面杉林の為人が入っている形跡は有るが、踏み跡の道的な物は無い様だ。
途中で見逃したとも思え無いので右に登って行くと、 潅木が煩く登り難いが藪と言う程では無い。 左側が少し歩き易く左寄りを登ると鉄製の脚立が放置されていた、最初から登り難く気持ちが萎えるが黄色い杭を見て岩が出て来たら登り易くなり尾根に上がった。
左側急な深い谷でその際に薄いが道が付いていて歩き易くなり、 これなら行けそう! 時々木が被さっている所も有るがこれも短い区間で、 大体尾根上の軽いアップダウンの道が続いている。
一部開けて納古山が見えていたが、殆ど林の中の道が続き開けて無い。
岩を登るとその先狭い尾根歩きだが危険は無く、 前方にアンテナの目立つ水晶山が見えている。
尾根から外れ進む様になると標高点565Pへと思う急登が始まった、 幅広くなり尾根の感じはしない。 道は無いに等しく登り易い所を進むが藪状態で無く何処でも登られ、一時テープが無くなったが再度見られる。
周囲は全く見え無いが、登りは上を目指せば良いので迷う恐れは少ない。 尾根状となり標高点565mに上がった様だ、道が出てきてクネクネと急登し、その先尾根をアップダウンし進むが地形は険しくなった。 右に石作谷主尾根ルートの、山頂から一つ目の650mコブの鋭鋒が見えている。
一旦優しい地形になるが、 再び岩を上がったり降ったりしながら進むと眺望が開けた所に来た。
岩に上がってみると雲は有るが御嶽山が見えていて、 その右側も大きく広がっている。
見ている北方向は深い谷が切れ落ちていて、霞んで遠いが白山も確認出来た。 シャクナゲを見ながら軽く降ると主尾根への最後の登りと思える所に来た、 右山で狭い道が付いている。
崩れ気味で狭く切れ落ちた所を慎重に通過する、万一落ちたら下に木は無くかなり下迄一気に滑落しそうだ。 白花のヤマイワカガミが見られるが直ぐ下が崖で、何か落とすと取りに行け無い場所の為撮影は手短にした、この直ぐ上が主尾根分岐で山頂は右だが降る直進も道が付いている。
右に進み軽く登ると、右手林の中にシャクナゲが咲いているが花の数は少なく、岩が点在の明るい細尾根に来てその先、12時50分三等三角点「高屋(たかや)」の有る山頂に着いた。 今日は休日だが時間的に遅く誰も居無いのか? 戻り岩の点在する所で昼食とするが少し虫が寄ってきて煩い。
13時30分下山開始、565P下の広くなった所は方向を間違え易いので、 コンパスをセットし歩き始める。 565P手前で違う方に行きかけたが直ぐ気付き、他はコンパスを確認も無く14時25分丸太橋に戻る、冷たい沢の水で顔を洗いゆっくりすると、登れた満足感が湧いてきた。
この付近に黄色いヒメレンゲが岩に付いて咲き、 叉タニギキョウも多く見られる。 最初の尾根に登る所から道は無く、叉標高点565m下も道らしいのは見られ無い、主尾根手前は道が付くが狭くスパッと切れ落ち危険で、一般的な山歩き対象のルートでは無い。 基本的に尾根を行くので、石作谷の主尾根トラバースルートの様に迷い易い事は無いと思う、但し帰りは尾根が分岐派生の所も有り、方向を注意しながら降る必要が有る。
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出会った花: ・ヤマイワカガミ ・シャクナゲ ・ヒメレンゲ ・タニギキョウ
・ムラサキケマン ・ミヤマキケマン |