「ヤマイワカガミ」
岐阜県七宗町 高屋にて (2008.5.3)
本谷ルートで登るが道は薄い、何とか迷わず山頂手前に来ると崩れ崖状で、落ちたら止まらず
遥か下迄滑落しそう、ふと道の上を見ると白いイワカガミが咲いて、手短に写真を撮り通過した。
山梨県と長野県を含む中部地方の山地岩場等に自生し、4〜5月白色時に微紅色の花を付ける。
花は細長い花茎を出し総状花序(柄の有る花が花茎に均等に付く)に5~10個付け、鐘状で4〜
10個が集まって横又は斜め下向きに咲き、直径1〜1.5cmの花弁の先は細かく裂け基部筒状、
桃色の雌蕊1個と白色雄蕊5個とそれより短い白色仮雄蕊5個の萼片が5個。
茎の高さ10〜20cmで、葉は3~7cmの長い柄が有り根元に集まり長さ4~7cmの卵形〜
卵円形の基部心形で、縁に先が刺状の三角状鋸歯が葉の基部地近く迄有り裏面やや帯粉白色。
葉の側脈が直線的で基部に集まら無いのが特徴、雌蕊の花柱がほんのりと赤く可愛い感じの花。
本種の基準変種「姫岩鏡(ヒメイワカガミ)」は葉の基部近くに鋸歯は無く葉裏は淡緑色、本種は
葉の基部近く迄鋸歯が有る。
北海道〜本州・四国・九州の山地に「白花岩鏡(シロバナイワカガミ)」が生育とされるが、本種
との区分ポイントが不明、「山と渓谷社(1999年版)」の図鑑は「ヤマイワカガミ」だけ掲載。
山歩き記録
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