「ホンシャクナゲ」
奈良県明日香村 岡寺にて (2003.4.30)
岡寺境内は約3千本の石楠花が植えられ、丁度5月の連休辺り花が見頃となりかなり賑わうとされ、
色々な種類の石楠花が有りそうだが、この花は下記の特長が見られて「本石楠花」で良さそうだ。
富山県・長野県及び愛知県以西の山地に自生の常緑低木で、5月頃枝先に紅紫色〜白色の花を2
〜5cmの花柄に横向きに多数付け、直径5cm程の漏斗形で先は7裂の合弁花で長い雄蕊14個。
(雌蕊が見当たらないが?上の高屋や付知の花には雌蕊だと思う1個が長く飛び出している)
木の高さ4m程になり良く分枝し直立するか曲って地に付き、葉は枝先に集まって輪生状に互生2
〜2.5cmの葉柄に、長さ10〜15cm狭長楕円形で革質の表面無毛で光沢が有り裏面伏毛が
薄く一面に生え銀白色〜淡褐色。
似る「東石楠花(あづましゃくなげ)」は静岡県と長野県以北に自生し雄蕊10個、「京丸石楠花
(きょうまるしゃくなげ)」は花弁5裂の雄蕊約10個で長野県・静岡県に自生する。
花の名前は漢名でバラ科オオカナメモチが石南花、この花に誤って「しゃくなんげ」と音訳した為、
然しこの種を「本(ホン)」と付け、「本石楠花(ホンシャクナゲ)」と呼ぶ様になったかは不明。
| |