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相戸岳
(あいどだけ)
672m
H19年10月13日
11時10分〜14時50分
岐阜県 山県市
晴れ
  ”里山だが
 なかなかの急登
 山頂の眺望良し”
 明日の日曜日に山にと思っていたが、 天気予報は悪くなってきたので今日行く事にした。

 8年前に相戸岳は登っているが白山神社からピストンした、 西回りコースは未踏で行ってみよう。

集落へ入ると大杉が直ぐ目に入る
大杉の奥が白山神社、右手が教龍寺、手前右が駐車場
 古城山の美濃市運動公園下の新美濃橋を渡り、右折し81号を走る。

 板取川沿いに和紙の里会館を見て洞戸に入り、 橋を渡って左折256号で「道の駅ラステンほらど」に来たら賑やかだ。

 「収穫祭」だったかイベント中で、 外も野菜果物が売られて好物の柿を購入する。

 峠を越え出戸(でど)に下り、 ガソリンスタンドの有る辻を右折狭い道を通り抜けた。

 道なりに進み大杉2本が並ぶ白山神社に着く、 杉の右手教龍寺で駐車場は手前道路際。

 詰めれば10台程度止められそうだが1台も駐車は無い、 土曜日だが登山者は居無い様だ。

 ここに有るルート案内に、西コース登り・ 東コース下山となっているので素直に西登山口に向う。

 11時10分歩き始めるが、 西コース登山口は前回分から無かったので一抹の不安が有る。
白の標柱が立つが何が指定記念物か書かれていない 狭いが舗装された車道
白山神社の大杉は随分太い 大杉の前を左に進む

 大杉の立つ鳥居の前を左に取り民家の間の舗装道を進み、 突き当たり三叉路を右に山の方へ入った。

 長閑な民家を過ぎ変わらず舗装された道を行くと、 ツリフネソウがあちらこちらに咲き、その中に淡い紫色の花が有りアキノタムラソウの様子。
秋の田村草 駐車場から直ぐ
民家が無くなるが舗装された道を行く アキノタムラソウ

 前回間違えた道が1本右に有る筈だ、 何処を入ったのだろうかと思いながら進むが見当たら無い。

 右に別荘の様な建物を見てその先、 突き当たりの感じで太い道は右にカーブして直進は狭い道。
角の鉄骨は何の作業用? 小さな別荘
広い道は右へカーブするが真っ直ぐ入る 右手別荘の奥に登山口の指標

 事前に調べたら登山口に指標が有るとなっていたが、 見える範囲に案内は見当たらずどちらへと思ったが小さな谷から登ると有ったので、 狭い真っ直ぐの道の奥が谷間の様で入る。

 右に小さな平屋のこれも別荘だと思う家の先、左手草叢に相戸岳登山道の立派な標柱が有った、 登山口さえ分かれば大丈夫と入る、直ぐ道は狭くなりその先広い所に来た。
広々としているが夏草が生い茂っている 道は明瞭に付いている
夏草が茂り分かり難い登山道 樹林帯に入ると明瞭で指標も有る

 夏草が茂り何処に道が付いているのか良く分から無いが、 草が低くなっている所が道の様で入ると、冬なら簡単に分かると思う程道はしっかり付き、 緩く登るとミカエリソウの群落が有った。

 然し花は終わりかけで葉は虫に食われて無残な状態、カメラも向けず谷沿いに登って行く、 登山道は一部濡れて滑ら無いよう通過すると道は明瞭になる。
急登だがジグザグで登りやすい 明瞭な道
人工林の斜面を急登(振り返り撮る) 尾根上がる手前の道

 登山口に有ったと同じタイプの指標が有る所を過ぎると、 沢から離れ左にジグザグの急登と変わった。

 一登りで尾根の暗部に上がると分岐で指標が有り、 右に入るが左も良い道が伸びている。
後ろにも道が続いているので下山時注意 松だけが異常に太い
尾根に上がり右に行くと直ぐ先の分岐は右へ 指標通り右に進むと松が目立つ尾根道

 太い松が立つ尾根道を行くと雑木林の中急登になった、 妻が水を要求するので立ったまま飲む。

 登り切ると右に向きを変え緩く細尾根を降って行くと、 左側が開け山頂方面が見えている。
急だが登りやすい 石も無い平坦な道
結構急な登りとなってきた 上り切ると右に曲がりなだらかな尾根道がある

 地形図502mPと思うコブに上がると、なだらかな尾根道が続き少しずつ急な登りと変わり 暑く汗びっしょり、妻が叉も水を要求し立ち止まり休憩した。

 岩が出てきて険しい道となり、時々岩を掴んで狭い切り立った所を登る。
滑ったら落ちそうな箇所もある 登り切った所にタンネの会の札が掛けてある
岩が出て来ると急登が続く なだらかに進むと旗と檜が見えてくる

 この道を下山に使うのは大変だと思うので、 駐車場の案内通りこちらから登るのが良いと思う。

 登り切ると右に緩やかな道が続き、旗と1本の檜が見え12時30分相戸岳山頂に着いた、 日章旗の下に二等三角点「柿野(かきの)」が有る山頂は広く無く、多勢だと居場所に困りそう。
石が幾つも有るが座れる石は少ない 洞戸の集落からも山頂の一本杉は見える
日の丸がはためく相戸岳山頂 直ぐ下に洞戸の集落

 西から南へ大きく開けている、 前回来た時と大違いでかなり大掛かりに木を伐採した様だ。
奥の山左「誕生山」右「天王山」
一番奥の山「百々ヶ峰」と「金華山」
百々ヶ峰と金華山アップ、長良川も見えていた

 今日は霞んで明瞭で無いが美濃の誕生山と天王山、 右には百々ヶ峰と金華山が見えている。
一番奥伊吹山
左中釜ヶ谷山、一番手前大黒山、一番右手前舟伏山 ・・全て自信無い

 伊吹山から右は同定が難しいが右端は舟伏山の様だ、 北面は高賀山から片知山への尾根が見えている。
高賀山から片知山

 誰も居ない貸し切りで広々とした景色を見るのは気持ちが良い、 昼食後コーヒーを作りゆっくりした。

 13時40分下山開始、東コースを下るがこのコースは前回歩いている道。
急だが殆ど滑らない ふかふかしている
雑木林の急な下り 落ち葉で優しく歩き易い道

 急な降りが続きこんなに急だった記憶が無いが、歩き易い尾根道で早く降る事が出来、 自然林の同じ様な道が続いた先岩が出てきた、 然しなだらかな斜面で下山に支障は無く同じ速さで通過。
この辺りだけ岩が出てくる 高野箒
岩が点在する所 コウヤボウキ

 前回木にペンキが塗られていたのが目立ったが、 今日は全く無いのは木が成長し消えたのだと思う。

 コウヤボウキの花を見ながら降ると正面枯れ木が積まれた所に来た、 ここが白山神社への道様だ。
ずっと自然林が続く 人口林で暗い下り
自然林は良い感じだ 人口林の下に民家が見えてくる

 真っ直ぐ入らず左に取り暫く進むと、人工林の斜面をジグザグに降り始め、 民家が樹間に見え始めると道路に出て、ここに登山口の案内が立っていた。
指標有り 溝蕎麦
東コース登山口 ミゾソバ

 民家横の車道を行くとミゾソバの群落が見られ、 ここのはピンクが強く綺麗な花が咲いている。
犬芥子 秋海棠
イヌガラシ シュウカイドウ

 少しで車道から分かれ右に山道が有り入ると、 木陰に柔らかい桃色のシュウカイドウが見られた。
丸葉縷紅 住職が彫られている
マルバルコウ 鐘楼にある木彫りの仏像

 教龍寺を左下に見て直ぐ、白山神社鳥居の横に出る。
優しい表情が良い 鐘楼の塀にもたれ掛けてある
石彫りの仏像 石彫りの仏像

 直ぐ左の教龍寺鐘楼の木や石の仏像彫刻を見に行き、 14時50分車に戻った。

 登りに使った西コースは面白い、然し少し急な登りが有るので怖がりの方はどうだろうか? 周回コースを取れば変化も有り、山頂に登った満足感が得られる様になると思う。

 現状は余り登山者が多く無いと思われ、静かな山歩きが出来るお勧めの山。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
出会った花: ・ツリフネソウ ・アキノタムラソウ ・コウヤボウキ ・ミゾソバ  ・イヌガラシ

          ・シュウカイドウ ・マルバルコウソウ


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