「シュウカイドウ」
岐阜県関市 相戸岳にて (2007.10.13)
相戸岳の西コースから登って山頂を踏み、帰りは東コースで降ると民家の横に出て舗装道を戻り、
駐車した教龍寺前に行き、教龍寺裏手から戻ろうと再び山に入ると咲いていた。
中国の南部と東南アジア原産とされ、日本では関東以西の暖い地方に野生化し野山の花に入れる。
雌雄同株異花で7〜10月頃葉脇から出た紅色花茎の先に花柄を垂らし、淡紅色時に白色の雄花を
下向きに付け、更に花茎が二つに分かれ伸び新たな雄花を付け、3~4回繰り返し最後はその先端
に雌花が同じ下向きに咲く(写真は余り垂れている感じはしないが?)。
花茎も垂れて紅色~淡紅色を帯び、花は径3cm程で雄花は内側に小さな内花披片(花弁)2枚と
外側に大きな外花披片(蕚片)2枚、中央に黄色い雄蕊が球状で多数付きこの写真は雄花、雌花は
外側に外花披片(萼片)2枚と、内側に小さい内花披片(花弁)1枚が開き雌蕊の柱頭が変わった
形の黄色花柱6個、背後に三角錐状の翼状子房(花托)が付く。
茎の高さ60〜70cmとなり、葉は互生し偏心形の左右非対象で長さ約20cmと大きく、葉の
裏に紅の筋が入っているのが白花を開くとされる。
花後は葉の腋に1~3個ずつ「むかご」と言う小豆大の球根の様な物が付き、冬越しの茎葉が枯れ
る頃むかごは地面に散らばり春に芽を出す。
花の名前は中国名「秋海棠」をそのまま音読み「しゅうかいどう」とし、葉にはシュウ酸が含まれ
毒性が有り、「毒物及び劇物取締法」により「医薬用外劇物」に指定されている。
山歩き記録
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