「秋の田村草」    シソ科アキギリ属
「アキノタムラソウ」  愛知県設楽町 四谷千枚田近くにて (2010.11.13)
「鞍掛山」に登ろうと四谷千枚田の下に来ると、左手の上に見学用の駐車場が作られていて、
車を止めて見に行くと、標高差約210mと言われる斜面一杯に見事な棚田が広がっている。

棚田の奥に鞍掛山の南888Pのピラミッドが見え、この花は棚田道路の法面に咲いていた。

     山歩き記録 ⇒鞍掛山
「アキノタムラソウ」    岐阜県恵那市岩村町 石室千体仏にて (2010.8.17)
愛知県稲武町「月が平」下の斜面に広がる 「オオキツネノカミソリ」群落を見て、帰り岩村経由で戻る。

以前から見たいと思っていた一色信号直ぐの、全仏像に金彩(金箔)が施された千体の阿弥陀像が
安置される「石室千体仏(いしむろせんたいぶつ)」を見に、天王山経塚(てんのうざんきょうづか)
と言う小山に行く。

途中の道沿いにアキノタムラソウが咲き、日陰のせいか今迄見たのより青色が強く出ていて目立った。

下唇明瞭に2裂し花の形が違う感じ、埼玉県・神奈川県・山梨県・長野県・岐阜県・福井県に分布の
「夏の田村草(なつのたむらそう)」かもしれない。
夏の田村草は花期6~8月で茎は直立、高さ20~70cm断面四角形で、葉は対生し単葉又は奇数
羽状複葉の小葉は卵形~披針形で、花は疎らに輪生し長さ10mm程の青紫色で花の外側に軟毛。


注:石室千体仏は7年に一度ご開帳で現在は見られず、次回平成24年4月下旬〜5月上旬の2週間。
「アキノタムラソウ」    岐阜県関市 相戸岳にて (2006.10.9)
門前の大杉が素晴らしい教龍寺前に駐車し、周回しようと西コース登山口に向かう、
のどかな雰囲気の集落を歩き別荘のような民家を過ぎ、山に入る手前に咲いていた。

      山歩き記録 ⇒相戸岳
「アキノタムラソウ」     岐阜県八百津町  瞑想の森にて (2006.10.9)
「瞑想の森」は最上部迄車で行けて大駐車場が有り、ここの南斜面が木が刈られ降ると咲いていた。

北海道を除く日本全国の道端・野原・山地に自生し、7〜11月茎上部に淡紫色の花を多数付ける。

花は10〜25cmの花穂を出し数段輪生し、長さ1〜1.3cmの唇形で上唇はやや直立し下唇は
浅く3裂、花冠の外に白毛が付き、花の中から花粉の付く雄蕊が覗いて、花粉が昆虫等に持ち去ら
れると雄蕊は中間部から下に曲り先が2裂の柱頭が出てくる。

茎は四角で高さ20〜80cmと高くなるのも有り、葉は対生し長い柄の有る3出葉か1〜2回羽状
複葉の小葉卵形で縁に鋸歯。

花の名前は春=花色(白)と夏=花色(濃紫色)が付くタムラソウが有り、春と夏の田村草に区別、
秋咲きで「秋の田村草」、紫色の花を多く付け「多紫草(タムラサキソウ)」、短縮し「タムラソウ」
と付いたの考えも有る。


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