330 | (くらかけやま) (くらかけさん) 883m(三角点) 「仏坂峠〜かしやげ峠」 |
H22年11月13日 9時10分〜13時40分 愛知県設楽町 曇り時々晴れ |
”アップダウンが厳しく 歩き応えは有るが 眺望は殆ど得られず” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東海自然歩道が岩古谷山~鞍掛山経由宇連山に尾根で続くが、
鞍掛山~仏坂峠はトラバース道だ。 岩古谷山と宇連山は登ったが鞍掛山は未踏、 登るなら険しい為自然歩道が避けているルートで登ろう。
6時40分家を出て何時もの様に66号を走り、 岩村経由257号を南下し稲武を通って道の駅「なぐら」で休憩した。 その先急カーブが続いて、 設楽の町から田峯(だみね)三叉路信号で左に稲目(いなめ)トンネルを抜ける。 三叉路に来て仏坂峠の指標が有り左折、 32号を走ると駐車場の有る「四谷の千枚田」眺望ポイントに来た。 車を下り写真を撮るが曇り空に今日は黄砂発生の情報も有り、かなり霞んでいる。 三角錐の山は地形図で確認すると、 山頂882.6mで無く標高点888mで右手前は771mだと思う。 西から見ていて歩くのは右の南からとなり、 山の形から厳しいアップダウンが有りそうだ。 舗装された良い道をぽつぽつと家が建つ間を上がって行く、 その先棚田の中を通ると山の中の道に変わる。
クネクネと曲がりながら上がると、 東海自然歩道の案内が立つ分岐に来て左折し少し狭くなった道を進む。 古い1軒の民家の先左下に園地が見えてきた、 Uターン気味に降ると4〜5台止められる駐車場が有る。
以前仏坂峠を通った時トンネル近くに登山口と駐車場を見ているが、 下山後に道路を長い距離歩きたく無い。 この場所は下山予定のかしやげ峠に近くここから歩こう、 9時10分棚田を上から見ながら歩き始め来た道を戻って行く。 仏坂トンネルに行く32号に来ると, 夫婦と思う二人が山を覗いていて挨拶した。 「鞍掛山へ登りたいが駐車場は何処か有りませんか?」と聞かれ、 「周回するつもりで棚田の最上部に止めた」と答える。 地形図でルートを説明したが通じず、 近い所と言われ「仏坂トンネルの登山口に駐車出来ます」と言う。 お二人はそちらに走って行かれた、 後で考えると最短の「かしやげ峠」ルートを言うべきだったかも。
この場所は主尾根の771Pから、 支尾根が真直ぐ降っている場所で踏み跡が見られた。 32号を仏坂トンネルに向って歩いて行くが、 やはり車道は退屈で長く感じる、車はたまにしか走って来ないので良いと思っていると、 オープンカーが6台程連なって通過。
9時40分やっと仏坂峠への登山口に着いた、 車は3台止っていて先程のご夫婦の他に登山者が居るのか? 鉄製の長い階段が有りここが登山口だ、 左側急な谷で木道や落下防止の柵もされていた。
水場を見ながら進むとその先結構急な登りが続き、 10時案内や石碑・石像が立つ仏坂峠に上がった、ベンチが有るので座って休むが結構きつかった、 指標が立ち右の宇連山方面に東海自然歩道は続いている。
真直ぐは覗いたが廃道となっている様だ、 手製の「鞍掛山150分くらい」の案内から左に入って行く。 直ぐから急な登りが続き、 松の木の根本に鍵形矢印で右に曲がって登る様に指標が見られた。
テープも付いているが尾根を登れば良いので間違う要素は無い、 登山道脇に長い岩が横たわっていて、以前高屹山で「ごじらの背」と ネーミングの岩を見たが、これは「アルプス岩」とでも付ければ良い感じ。 太い松が多く見られる様になると少しなだらかになる、 笹が出てきたが殆ど邪魔にはなら無い。
平坦だなと思っていると大岩を急降下した、 前方で時々男女の声が聞こえて来るので登山者が居る様だ。 アップダウンして進むと地形図771Pへの登りに入ったと思う急登になり、 ここもなかなか厳しく時々止りながら息を整え登ると、 叉降り再度登って岩を越えると771Pのコブに着いたが。 石に座って最中を食べていると、 奥から下でお会いした御夫婦が来られ「間違えて入った」と言われる。
地形図で山頂は90度右に曲がると読め、真直ぐにも踏み跡が続くので間違えられた様だ、 地面近くに逆V字の仏坂峠・鞍掛山の案内が有り、 直進は夫婦に会った32号の角に降りる道だと思う。 先にご夫婦が降りて行かれ続いた、 暫くしてかなり鋭角に戻る感じで付いた道を急降下する。
樹間に三角錐の格好良いピークが見え、 右にも低いが三角錐のコブが有るが道は先ず低い方に続いた。 下で先程のご夫婦の大きな声が聞こえている、 少し降ると奥様が見え怖がりなかなか下りら無い様子。
確かにザレていて滑りそうな急斜面だが、特に危険で無く抜かせて頂いて先に進む、 暫く登るとコブに上がらず右山で通過、地形図を出すと破線はコブに上がら無い様に付いていた。
谷を回り込むと光が入り美しいが紅葉には少し早い、 尾根に戻る手前に鞍掛山⇔仏坂峠の指標が見られる。
この区間で一番高い888mPの登りに入り、 桧林の中急登が続いていると背後でご夫婦の声が聞こえた。 変わらず桧林が続いているがシロモジの低木が多くなり、 黄葉が結構楽しめる様になる。
一旦降下し再び厳しい登りに変わり、 シロモジの背丈が高くなって綺麗だと思う間も無くコブに上がった、 石柱が立ち下には白の木杭が倒れ「鞍掛山→」と書かれ、少し開けるが今日は眺望は駄目だ。
なだらかに降って行くと殆ど平坦な幅広い尾根になり、 大きな石が登山道脇に見られる。 「馬桶岩」の案内が有り左に入ると、 少しで大岩の上が丸い溝になっていて水が溜まっていた。
余りに真丸の溝で人工的に彫ったと思う、馬がこの尾根にも上がっていたのか? 尾根に上がるのは急だが? この先尖って無い大きな岩があちらこちらに見られる。
東海自然歩道の指標が立つ分岐に来た、来た方向は「馬桶岩」左「仏坂峠」 直進が「鞍掛山山頂」と有り、左「仏坂峠」? 一瞬思ったが自然歩道はここから尾根をトラバースし、四谷の里近くに下り仏坂峠に続く。 従って正しいのだが今仏坂峠から尾根を歩いて来た者にとっては、 アレ!と思う指標だ。 下に東海自然歩道の小さな指標も見られ、 少し進むと道の右に入った所に三等三角点「鞍掛」が有る。 (点の記にルビが打たれて無いが読みは「くらかけ」しか無い)
国土地理院の白い標柱も無く後の木にピンクのテープが巻かれているだけで、 見過ごしそうな感じの場所だ。
ここは大きな石も有り先程の三角点の場所と違い山頂らしさが有る、 只こちらは少し標高が低く883m無いのでは? 丁度12時で三人連れがテーブル付きのベンチで食事を取られる所、 奥のテーブルの無い普通のベンチで昼食とした。 三人は塩津温泉から登られたとの事、 仏坂峠に止まっていた車の方は宇連山方面に行かれたと思う。 暫くすると抜いたご夫婦が到着され賑やかになる、 然しこの付近は木立の中で日差しが無く寒くなってきた。 12時30分皆さん一緒に下山開始する。 ご夫婦はピストンで仏坂峠に戻られると言われたが、 アップダウンが有り帰りも大変だ。
三角点を通過し自然歩道の指標の立つ分岐に戻り、 右に降って行くと杉林の急降下となる。 只し右側少し先は自然林で明るい、 少し降ると自然林の中となり黄葉が楽しめる様になった。
道は殆ど土留め階段で整備され、 再度桧林となりなだらかに進むと少し広くなった休憩に良い所が有る。
灰皿用の土管も有り、 突き出た場所の様で紅葉の先は遠くの山肌が透けて見えていた。
暫く降ると落石注意の看板の先に2段に積み重なった大岩が有り、 ベンチと灰皿が設置されている。 その先良く整備された広い杉林の中を行き、 急な降りになるとずっと土留め階段が続いた。
なだらかになると防火用水やベンチ・灰皿が設置された広い休憩所を通過、 ずっと杉林は続き右に曲がり右山で降る様になると左下から瀬音が聞こえ、 暫くで大きな倒木が見えて来る。
倒木は通過に問題無く13時20分、直ぐ下にベンチや石像・石碑が多く有る 「かしやげ峠」に着いた。 猪除け?際に高い石積みが続く道を降ると分岐に来て、 東海自然歩道の指標が立つ左に入る。
左山の平坦な道を進むと小滝が有り水場となっている谷を回り込み、 軽く登り少し行くと開けてきた。
見えている格好良い山は、三等三角点「海老(えび)」の有る 山名「高畑(たかばた)」762mか? その先駐車した展望所が見えてきた、 背後の丸いコブは通過した771Pだ。
石垣の際を通り梯子で上の舗装道に上がり、 後に民家を見ながら道路を進み13時40分車に戻る。
仏坂峠~鞍掛山は急なアップダウンが有り、 登山口と山頂の標高差約300mとは違う歩き応えを感じた、 帰りの鞍掛山から四谷への東海自然歩道は、 植林と土留め階段が多く自然観は薄れるが時間は掛から無い。 山頂を含めコースは眺望が殆ど期待出来無い、 今日は黄砂の為余計良く無い印象になったのかもしれない?
出会った花: ・ノコンギク
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