「狐の剃刀」「大狐の剃刀」   ヒガンバナ科ヒガンバナ属
「オオキツネノカミソリ」     愛知県稲武町 月ヶ平にて (2008.8.16)
稲武町の井山川沿い80号を走ると、道路沿いに「キツネノカミソリ群生地」の看板が立ち、
杉林の中の良く整備された道を登り、林道を横切った少し先の小屋の向こうに群落が見られる。

一帯は太い欅の木が目立つ雰囲気の良い林に広範囲に花が咲き、周回出来る遊歩道も有るが、
夏の強い日射しが入り込みコントラストが強く、未熟で上手く撮れ無かった。

キツネノカミソリとの相違点は葉や花が大型で、二段目写真の通り雄蕊が花被片より飛び出る。
「キツネノカミソリ」     岐阜県川辺町  納古山にて (2007.8.28)
中級コース谷道を登ると咲き、周囲日陰でこの花だけ日が入り上手く撮れ無かった。

北海道・本州・四国・九州の山野林内や林縁に自生、8〜9月黄赤色の花を付ける。

花は30〜50cmの長い花茎の先に付け、長さ4〜6cmで散形状に3〜5個付け、
外花被片×3内花被片×3で開花後後ろに反るが彼岸花程は反転せず、葯が橙黄色
の雄蕊6個は花被片より短く雌蕊1個は雄蕊より少し長い。

葉は束生し先の丸い線形で早春に伸び始め、夏に黄変し枯れ開花期の8月頃は無く、
花の咲く様子は葉の緑色が無い分群落は華やかとなる。

花の名前は線形の葉を「日本剃刀」、炎の様な色の花を「狐火」と見て「狐の剃刀」。


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