199
ブンゲン
(射能山)
1,260m
H19年5月14日
9時30分〜13時35分
滋賀県 米原市
晴れ
”登り自然林が続き
 道もしっかり有り
 山登りを楽しめる”
 東濃や中濃の山にばかり登っているので、 気分を変えて西濃の山に行ってみる事にする。

スキー場の最初の宿
登山口は若竹荘を右から入る
 西濃は未だ登って無い山が多い、 伊吹北尾根が花盛りのようで近いブンゲンも咲いている?

 関ヶ原ICで下り365号を走り、 伊吹山ドライブウエー入口先の信号右折し町道を進む。

 道の駅「伊吹の里」の先40号を右折奥伊吹に向かう、 今年セツブンソウを見に来た道だ。

 曲谷(まがたに)に入りトンネル手前に来ると、右手に「五色の滝」の案内が見られた、 帰りに寄って見よう。

 トンネルを二つ潜り広く良い道を行くと、終点の奥伊吹スキー場に着いた。

 入り口の一番最初の建物が右奥に有り、 これが登山口の民宿「若竹荘(わかたけそう)」さん。

 上に回り込んだ給水施設の横に駐車し9時30分歩き始める。

動物避けのようで低い柵
右に上がると柵がしてある
 下の大駐車場に続く屋根付きの階段は戸が閉まり使えない、 右横の急斜面を下り若竹荘に行く。

 若竹荘玄関への階段の右手に道が有り進むと柵がしてあり、 一瞬入ってはいけないのかと思った。

 然し低いので動物避けの物の様だ、 跨いで入って行くと若竹荘の庭の感じの所に出る。

 宿の御夫婦と思う方が見え挨拶し道をお聞きする、 奥様が丁寧に「見えている切り開きを登り 谷に下り橋を渡って尾根に取り付く」と教えて頂いた。

 三角点手前は草刈機の油が無くなり笹が残っているとの事、 この道は若竹荘さんが開いたとされる。

 庭に野草が植えられ鉢植えも有りお話をする、 山の中は「オオバキスミレ」が咲いているのではとの事。

 ご主人がワラビを取って見える斜面の横、薄い踏み跡を辿って登って行く。
若竹荘の庭を通って行く 少し入った分岐からホースがある
若竹荘の裏の斜面を登って行く 左山でホース沿いに進む

 降りに入ると自然林の左山の道となり、 少し先でホースが出てきて暫くホース沿いに道は続き、 一部崩れ掛かった所が有り危うく踏み外しそうになる。

 沢に下りると丸太の橋が有るが1本の太さが細くかなり不安定だ、 落ちない様ゆっくり進む。
少し高さがある 手書きの指標
少し危なっかしい丸太の橋 ブンゲンへの登山指標

 大きなハルトラノオが咲き、ここに「ブンゲン登山道」の案内指標が見られ、 少し登り又沢を渡る、この辺り何か咲いていそうな感じの場所だが目立った花は無い。
広々とした所 急降下し左に上がる
再度丸太の橋を渡る 右下に急降下した所のブンゲンへ登山指標

 こちらの橋は高く無く右下に急降下し廻り込むと、 再度指標が有り尾根に取り付いた。

 ここからは尾根の一本道なので方向さえ間違えなければ良い、 念の為コンパスをセットする。
尾根道は分かりやすい 少し登った所から見える
新緑の尾根道を登って行く 背後に形の良い金糞岳が見える

 道はしっかり付き結構歩かれている、背後に「金糞岳」左前方には「ブンゲン」山頂も見え、 新緑が眩しい自然林を登るのは気持ちが良い、虫も少なく余り気にならない。
ブンゲン山頂はコブの一つ 東国三葉躑躅
左前方にはブンゲン 所々にトウゴクミツバツツジが咲いている

 ミツバツツジが咲いている、 濃い紫色で雄蕊が10本の葉は菱形の為トウゴクミツバツツジの様だ。

 林の中で日蔭だが暑くなって来たが、尾根のせいか時々心地良い風が吹き抜け助かる。
秋には黄色に染まりそうだ 上部へ行くとブナが出てくる
シロモジの多い新緑が美しい ブナの木も多くなって来た

 ブナが見られるようになるとイワウチワの葉がびっしりと登山道脇を埋めている、 然し花は終わっていた。
美しい新緑

 一旦なだらかになったが又急登が始まる、 イワウチワは未だ続いてバイカオウレンの葉も見られる。

 息を切らしながら登って行くと、イワウチワが蕾1個と一輪だけ咲き残っていた。
岩団扇 笹は幅広く刈ってある
イワウチワが一輪だけ咲き残る 笹の間の道となる

 そろそろ尾根が近いと思う頃ミヤマシキミの花が出て来る様になり、 今迄林越しに時々山頂部が見え又登山道もしっかり付き、 コンパスで確認する事無く登られた。

 笹が出て来たが幅広く刈られている、 暫く行くと笹が覆う様になり若竹荘の奥様が言われた刈り残しの所。
東側が特に開けている
結構眺望の良いブンゲン山頂 ブンゲン山頂の三等三角点「大岩谷」

 笹が深いのは僅かで11時30分「ブンゲン」山頂に着いた、 周囲は低い潅木だけの見晴しの良い山頂で、「ブンゲン・射能山」と書かれた山名板と、 三等三角点「大岩谷(おおいわだに)」が中央に有った。
もう少し澄んでいれば見応えがある
伊吹山・左国見岳・右手前虎子山
左に小島山も見えている
中央奥池田山

 西は伊吹山と西尾根から国見岳、伊吹山の手前は虎子山、 左は池田山そして直ぐ近くに貝月山が大きい。
行けそうに思える近さ
貝月山
立てば見える
金糞岳

 貝月山の左も大きく開けているが霞んでいて駄目だ、 北の金糞岳は木で見難くもう少し澄んでいたら良いのだが惜しい、 誰もいない山頂でゆっくり昼食を取り12時15分下山開始。
遊歩道となっている 麓菫
幅広く切り開かれた笹の道 フモトスミレ

 笹の切り開きをスキー場の方に進むと直ぐ急降下し又登る、 足の疲れが有りこの登りが辛い。
結構急な道 地面が禿げている所がリフト終点
アップダウンの尾根道を行く 目標のリフト終点が見えている

 又急降下する、オオバキスミレは何処に咲いているのかと思いながら進むが見当たらず、 紫色が強く出ているフモトスミレが咲いている。
人工的に伐採されたようだ 笹の切り開きは大きい
ブナの大木を過ぎると木はなくなる なだらかな笹の道

 ブナの混じる気持ちの良い道を行く、 下の方で枝分かれした大木を過ぎると木は無くなり笹の間となった。
ここからは長い滑降が出来る
リフト終点からは金糞岳が大きく見える

 スキーリフト終点に来た、 前方に形の良い金糞岳を見ながらゲレンデを降って行く、 暑いかなと思ったが風が吹き上げて涼しい、 大岩の横を通過しコンクリートの道の際を右に折れて降る。
倒れる恐れは無いのか やはりゲレンデは退屈だ
ゲレンデ内の大岩の横を通過 ゲレンデ歩きが長い

 花が咲いてないかとゲレンデ隅を下るも特に無い、 諦めて膝に負担とならないようジグザグに降って行く。

紫鷺苔
ムラサキサギゴケ
 下の方は風も無く暑い、 降りだからまだ良いが日差しを受けての登りだと大変だと思う。

 ワラビ取りの女性数人を見て下に来ると、 ゲレンデにムラサキサギゴケが一杯見られた。

 長いスキー場を歩き13時35分車に戻る。


 最初の取り付きが分かり難いが、 民宿「若竹荘」右横を登ればその後は庭先を通り道は確か。

帰りに使ったスキー場の道は単調で日蔭も無く、暑い時期にはお勧め出来無い。

 イワウチワの葉が多く4月終〜5月初めに登れば暑く無く、 花と自然が楽しめる山だと思う。

 但し復路のゲレンデの下りは感心しない、 品又山方面に大回りすればゲレンデ歩きが避けられる?

 帰りに近くの「五色の滝」に寄り綺麗な渓流を楽しみ、 初めて見る「シロカネソウ」を見付けて帰った。


 *山の名前については下記とされる
   ①「ブンゲン」の由来は近くにブゲン谷が有り付いたとされるが、 ブンゲン谷の出所は何か?
   ②「射能山」は付近の山中に、ウラン等の元素が含まれていて付けられた
ここまで舗装された道 射干
五色の滝入り口 シャガ
衝羽根草 谷桔梗
ツクバネソウ タニギキョウ
白銀草
シロカネソウ
五色の滝


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
出会った花: ・ハルトラノオ ・トウゴクミツバツツジ ・タムシバ ・フモトスミレ  ・イワウチワ 

         ・シロカネソウ ・エンレイソウ ・ツクバネソウ  ・タニギキョウ ・シャガ

         ・ヤマブキ・ ムラサキゴケ ・チゴユリ


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