「ミドリユキザサ・オオバユキザサ・ヤマトユキザサ」
長野県飯田市 兀岳登山道にて (2006.6.10)
旧大平街道を上がり木曽峠から登り始めると直ぐ見られ、白花と両方有るが清内路分岐迄は緑花が多い。
中部地方以北の深山の針葉樹林等に自生、6〜8月頃茎先に総状花序を出し淡緑色の小花を多数付ける。
雌雄異株の多年草で花は円錐状に付け、花披片6個長楕円形で雄花は雌蕊が退化し雌花は雌蕊の柱頭が
三裂し反り返り、雌花は紫褐色を帯びるのも見られ、雌株の果実は3mm程の球形液果で秋に赤く熟す。
茎は根元が淡緑色で先は茶を帯び高さ40〜70cm、葉は7〜11枚が互生し広卵型長さ7〜20cm
幅3〜8cm、先は尖り葉脈は明瞭で茎や葉に殆ど毛は無い。
「大葉雪笹(オオバユキザサ)」は葉が長楕円形〜狭長楕円形で花は白色、本種広卵型とされるが写真は
葉幅は狭いが?花が緑色を帯び一部で同種扱いされている花が淡緑色の「広葉雪笹(ヒロハノユキザサ)」
は葉が楕円形で茎に2稜有るが、写真に稜は無く別種とされミドリユキザサとしたが同定が難しい花だ。
花の名前は白い花を雪に葉を笹に例えユキザサと付いたが、本種は花が白くないので名前に違和感が有る。
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