「藤 袴」    キク科ヒヨドリバナ属
「フジバカマ」      岐阜県下呂市 御岳御厩野林道にて (2010.10.5)
昔からの道だと思う御岳御厩野ルートで「白草山」に登り、帰り鞍掛峠~林道を降ると咲いていた。

中国原産で奈良時代に渡来とされ本州・四国・九州に自生し、8~10月淡紅紫色の小花を付ける。

花は秋の七草の一つで、上部で細かく分枝した先に散房状に多数を付け、直径5mm程で色は白
〜淡紅紫色と変化有り、総苞の長7〜8mmの鐘形で舌状花の無い筒状花5個のみの集団。

根茎が地中を長く横に這って広がり多数の茎を直立し、茎は曲毛が密生し上部で枝別れし高さ1〜
1.5mで、葉は対生し0.5~2cmの柄が有り、上部は3浅裂の下部3深裂し裂片は長楕円形
の長さ8~13cm、表面は濃い緑色で光沢が有り縁に鋭い鋸歯が見られる。

尚本草は乾燥すると桜餅のような香りが有り、香草として重用されていた。

花の名前は花の色が藤色で、個々の花の形が袴に似ている事から「藤袴(ふじばかま)」と付く。

似る「ヒヨドリバナ」は基本花の色は白色で希に紫色を帯び葉は2枚対生し、淡紫色の花を付ける
のが多い「サワヒヨドリ」は茎の色が赤紫色で葉は2枚対生し希に輪生する。

      山歩き記録 ⇒白草山
キク科フジバカマ属   ・サワヒヨドリ  ・ヒヨドリバナ  ・ヨツバヒヨドリ


TOP 花TOP