「サワヒヨドリ」
岐阜県土岐市 陶史の森にて (2006.9.5)
池の上部から帰ろうとしていると、橋下の沢の中に一株だけ咲いているがヒヨドリバナと思った、
近付いて見ると花の付き具合や葉の様子からサワヒヨドリで、咲いていた所も少し湿地の所。
日本全国日当たりの良い湿地に自生、8〜10月頃茎頂部に淡紅紫色、稀に白色の花を付ける。
茎は直立し上部で枝を分け笠形散房状に頭花を多数密に付け、1個の頭花は径4〜5mmの
筒状花5個の集まりで総苞は長さ約5mm総苞片2列、花の色は固体差が有り白~淡紅紫色
と変化が多い。
茎は茶色を帯び高さ40〜90cmとなり、葉はほぼ無柄の披針形で細長く対生時に輪生し長さ
6~12cmの披針形で時に三深裂、三脈が目立ち裏に腺点と縁に低鋸歯が有る。
花の色は一般的にヒヨドリバナは白色で、サワヒヨドリは淡紅紫色が多い、但し変化も有る様だ。
花の名前はヒヨドリが鳴く頃に咲くのでこの名前が付くとされるが、他にも色々な花が咲くが?
又本種を乾燥し熾きを近付けると火が付き火熾しに利用「火を取り」、湿地に生育「沢火を取り」
沢に火では合わなくて、火を取り→沢に居る鳥の「さわひよどり」になったの考えも有るようだ。
似るヒヨドリバナは葉が長楕円で丸みを帯び縁に鋭い鋸歯が有り、生育は一般山野に多く自生。
他に ①毛が多く葉脈が5脈「ハマサワヒヨドリ」②茎等に開出長毛の有る「ケブカサワヒヨドリ」
③葉裏に腺点が無い「ホシナシサワヒヨドリ」
④葉3全裂6枚輪生状「ミツバサワヒヨドリ」
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