「峠蕗」 「蝦夷宝香」   キク科メタカラコウ属
「トウゲブキ」 「エゾタカラコウ」     秋田県 秋田駒ケ岳にて (2010.7.13)
秋田駒ヶ岳八合目小屋迄バスが有り、そこから左回りで歩き始め緩やかに登り如何にも火山らしい
山肌が見えた辺りに咲いていた。

山形県の「月山」以北と北海道の海岸〜山地・亜高山に自生し、7〜8月茎先に黄色の花を付ける。

花は茎先で枝を分け1本の枝先に5〜9個の頭花を散房状に付け、大きさ径4〜5cmで舌状花7
〜12枚の筒状花が多数、筒状花は長さ1cm程で先端五裂し裂片は反り返り、総苞は鐘形の幅約
1cmで基部に2個の小苞。

茎の高さ40〜80cmと高くなり、葉の根生は30cm程の長い柄が有り、腎円形の長さ4.5〜
13cm幅7.5〜27cmと大きく縁に荒い鋸歯、茎葉は小型で2~3枚が互生し基部は鞘状。

別名「エゾタカラコウ」の名前も有りメタカラコウ属だが、メタカラコウは花が総状に付くが本種は
散房状でマルバダケブキと似るが、本種は枝分かれの所に膨らんだ総苞が付き、マルバダケブキ
は総苞が無い、尚カイタカラコウは総苞が直径約5mmで本種は約9mm。

花の名前は峠に生育の蕗で「峠蕗(トウゲブキ)」と付くとされるが、北海道は海岸近くの草原でも
見られ、別名は蝦夷地に多く自生し「蝦夷」、宝香(タカラコウ)=竜脳香(リュウノウコウ)に
根茎の香りが似て「蝦夷宝香」と付いた。

       山歩き記録 ⇒秋田駒ヶ岳
*キク科メタカラコウ属    ・オタカラコウ  ・マルバダケブキ  ・メタカラコウ


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