「稚児車」    バラ科ダイコンソウ属
「チングルマ」    長野県駒ヶ根市 木曽駒ヶ岳にて (2007.8.10)
花は千畳敷カールに群落が有ったが接写が出来ない、山頂から濃ヶ池に降ると次々に見られ、
群落写真は千畳敷カールで撮影し、他は山頂下濃ヶ池近くで撮った物でここは風が弱かった。

     山歩き記録 ⇒木曽駒ヶ岳
「チングルマ」    岩手県 早池峰山登山道にて (2007.6.14)
河原坊から登り始め沢から離れ、岩の間の登りとなると一面に咲いていて花は山頂下迄続き、
ミヤマキンバイの黄色い花と見事な花園が見られ、帰路の小田越ルートにこの花は無かった。

   山歩き記録 ⇒早池峰山
「チングルマ」     長野県 苗場山山頂近くにて (2001.7.20)
小赤沢ルートの3合目から登り始めるとなだらかな道が続くが、ぬかるんだ所が多く登り難く疲れて苦戦、
只し急な所は僅かな区間で9合目の坪庭に上がると、一気に眺望が広がり700haの広大な湿原が見え、
ワタスゲが風に揺れ風情の有る山頂台地の木道を気分良く進むと、山頂手前の狭い礫地に咲いていた。

北海道と本州中部地方以北の高山礫地に自生の落葉小低木で、6〜8月枝先に白色の花を1個付ける。

本種はしばしば大群落を作り、花は花柄の長さ10cm程の先に付け、大きさ2〜3cm基部黄斑が有り、
丸い花弁5個の雄蕊・雌蕊共多数、開花直ぐは雌蕊が緑色でその後黄色くなり、花の中央黄色で周囲の
花弁が真っ白で美しい。

花後に花柱は羽毛状となり3cm程に伸び、放射状に並んだ毛が風になびく姿を作り風情が有り好まれ、
実は風に乗って運ばれ増える。

茎は木質で良く枝分かれし高さ10〜20cm、葉は互生し奇数羽状複葉3〜5対付き小葉は厚く艶有り。

      山歩き記録 ⇒苗場山
「チングルマの羽毛」     富山県 立山 天狗平近くにて (2001.8.10)
室堂から天狗平に降る途中の遊歩道沿いに、チングルマの羽毛(果穂)で埋め尽くしている所が見られた。

花の名前「稚児車」は色々説が有るが、羽毛の様子が江戸時代の幼児の髪型「唐子髷(からこまげ)」に
似るが有力で、幼児の頭の両側に有るうなじの中央窪んだ部分(盆の窪)の毛を残し、他は剃る髪型が
一時流行し、頭部に残った髪が風に吹かれなびいたり回転したのを、稚児の風車と見て「稚児車」と付く。

他の説は羽毛が輪状に並んでいる様子が、子供の遊ぶ風車(稚児車)に似ている事により付くの説も有る。

     山歩き記録 ⇒立山(弥陀ヶ原)


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