53 | (なえばさん) 2,145m |
H13年7月20日 7時25分〜15時45分 長野県栄村 晴れ時々曇り |
”山頂部の 広大な湿原は 気分最高!” | |||||||||||||||||||||||||||||||||
奥志賀を過ぎ雑魚川林道を走っていると猿と鹿に遭遇し、 山奥で自然が残っている。 秋山郷に入り小赤沢で右に林道を入った。 舗装された道を登って行くと、親の原からの林道と合流する。 ここから地道になるが道は問題無く、7時過ぎ苗場山三合目駐車場に着いた。 広い駐車場には既に30〜40台の車が止まっているが、 未だ駐車の余裕が有る。 宿で作ってもらった朝食を食べるが、結構中身が充実した弁当だった。 その間に5〜6台が登ってきて、やはり百名山で登山者が多い。
林の中なだらかな登りが続くが、 この所の雨続きで登山道はぬかるんでいて歩き難い。 8時丁度4合目を通過した、 酷い所には道に輪切りの木が並べられ歩き易くなっている。 然し殆どは木の根が張っている所で滑り易く、 又今日は蒸し暑く水を何度も飲む。 下山して来る人に会うようになり、 前日山頂に泊った人は一杯で一畳に二人だったとぼやいていた。 ゴゼンタチバナやトリアシショウマが咲いているが花は多くは無い、 8時55分水場に着き今迄林の中で日差しは遮られているが、 暑くかなり水を飲んだので補給する。 直ぐ六合目を通過し結構良いペースで登って来た積りだが、 多勢の登山者が抜いて行く。 7合目辺りから道は急になり苦しくなったが、 鎖・ロープも特に難しい所も無く登る事が出来た。 時々展望が得られるが雲が有り余り良く無い、 この辺りからペースがかなり悪くなる。
10時05分八合目を通過すると稜線が近くなり、 最後の一登りで九合目坪庭に上がった。
一挙に視界が広がり大湿原が見え、 地塘が点々と有り木道がずっと続いている。
ワタスゲの白い綿帽子が風に揺れて涼しげだ。 心地よい風に吹かれながら湿原の中を歩くと、 チングルマの羽毛が揺れている。
低い樹林の中に入ると、大きな岩がゴロゴロして歩き難い道が続いた。 途中小さな湿原が有り、 チングルマ・イワカガミ・タテヤマリンドウが咲き特にチングルマは多い。
樹林を抜けると再び大湿原が広がり、 左上に建物が見えるが自然体験交流センターの様だ。
湿原から離れ遊仙閣の横を通り、 11時20分「苗場山」山頂に着いた。 山頂標柱と一等三角点「苗場山(ないばやま)」が有る平らな空間は、 林と建物に囲まれ眺望は無く人も少ない。 点の記では点名は「なえば」で無く「ないば」とルビが打たれている 風の通りも殆ど無いようで暑い為直ぐ戻るが、 近くは大勢の人が休んでいて良い場所が無さそう。 和田小屋方面の登山道に降りた所で昼食とした。 時々和田小屋方面から登って来た人が前を通る、 かなりロングのコースと思うが皆さん元気だ。 湿原の先に微かに山並みが見える程度、 澄んでいれば大展望が得られると思うので残念。
それでも雄大な湿原を眺めながらで気分は良い。 12時40分下山開始、 写真を撮りつつ湿原に名残り惜しみながら、九合目に戻り又急坂を降る。
滑るので注意しながら降り、15時45分駐車場に戻った。 この山は百名山に選ばれるだけあって素晴らしい山だと思う、 大湿原は一見の価値有り!
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出会った花: ・チングルマ ・コイワカガミ ・ ワタスゲ ・シュロソウ
・ヤマブキショウマ
・トリアシショウマ ・イワイチョウ ・タテヤマリンドウ ・ゴゼンタチバナ ・マイズルソウ ・クロマメノキ ・ギンリョウソウ 確認出来た山: ・鳥甲山 |