「芹葉黄蓮」   キンポウゲ科オウレン属
「セリバオウレン」     愛知県瀬戸市 岩屋堂にて (2008.2.2)
芹葉黄蓮が可愛いピンク色で綺麗に咲いていたが、夕方近くで周囲暗くなり色が上手く出せ無かった。

本州及び四国の低山〜山地の林の中や林縁に自生の常緑多年草で、3〜4月頃花茎の先に白色〜
薄桃色の花を数個付ける。

本種3種類有り①雄花②雌花③両性花、雄花と両性花が多く雌花は少なく2枚目が両性花他は雄花。

花は根茎から15~40cmの花茎(花柄)を出した先で枝分かれし、直径約1cm披針形の花弁状
蕚片が5〜7個とへら状で蕚片より短い花弁が6〜10個付く。

蕊は雄花は雄蕊だけが20〜30個、両性花は中に雌蕊10個程で外側に雄蕊20〜30個、雌花は
雌蕊だけが10個程有り、雄蕊は花粉を出す前は中央に固まり、花粉を出し始めると外に曲がり花火
が開いた様子と変わる。

葉は質がやや硬く艶が有り根生の2回3出複葉で多数の卵形小葉が付き、小葉は更に2〜3裂し葉の
形に変異が多い。

花の名前は本種の根茎が多数の黄色ヒゲ根が付き「黄連」と呼び、細かく切れ込んだ葉が野草の芹
(せり)の葉に似て「芹葉黄連(せりばおうれん)」と付いた。

「黄連」は漢方薬の名前で、根茎を乾燥すると「消炎・止血・精神不安」に効能が有るとされるが、
処方は薬局に任せた方が良い。
*オウレン属
 ・キクバオウレ ・ミツバオウレン ・バイカオウレン ・コシジオウレン (ミツバノバイカオウレン)


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