「キクバオウレン」
「オウレン」
岐阜県多治見市 潮見の森にて (2010.3.1)
「潮見の森」は咲く花が余り多く見られず、本種も数える程しか咲いて無く被写体を選べなかった。
北海道・本州・四国の山地に自生、2〜5月花茎の先に大きさ1cm程の白い花を2〜3個付ける。
花は外側5枚の白い花弁状の長いのが蕚で、その内側の小さいのが本当の花弁、中央緑紫色の
突起物が雌蕊(花柱)、その外側に花粉の付く雄蕊が有るのが「両性花」、中央の雌蕊が無いのが
「雄花」雌蕊だけのが「雌花」。
この写真は中に先端曲って黄土色の雌蕊、周囲を雄蕊が囲んでいるので両性花、実際に生育して
いるのは最も美しいと思う雄花が一番多く、次に両性花で少ないのが雌花とされている。
茎の高さ花期10cm(花後20〜30cm)程、葉は3出複葉の小葉は3〜6cm菊の葉に似て
羽状に浅裂。
薬用として知られる黄連(オウレン)は一般に本種を指し、昔から胃腸薬として名が知られている。
花の名前は他のオウレンに比べ葉に切れ込みが少なく、葉が菊の葉に似て「菊葉黄蓮(きくばおう
れん)」尚「黄蓮」は中国名から取った名前、本種はそれと別種とされ平安時代の学者が間違えて
名前を付けた。
葉の形の違いから色々な種類に分類されるが、一般に「オウレン」と呼ばれているのは本種を指す。 |
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