「ショウジョウバカマ」
岐阜県白鳥町 銚子ヶ峰登山道にて (2002.5.25)
樹齢1,800年とされる特別天然記念物「石徹白大杉」を見て、登り易い道を花を楽しみ乍進み、
新しくなった神鳩ノ宮避難小屋を過ぎると残雪が出て来て、ショウジョウバカマの花が多く見られ、
道の両側に咲き妻は「花の小道」と喜んで、その先残雪が美しい別山の景観に歓声を上げた。
北海道・本州・四国・九州の野原~高山帯の湿気た所に自生し、3〜6月淡紅色〜濃紅色(花色
は変化が有り白色や紫色も見られる)の花を付ける。
花は茎先に総状に固まって数個〜10個横向きに付け、花弁は長さ1〜1.5cmの線状で質は
厚く内花披片3外花披片3、雌蕊1個の葯が紅紫色の雄蕊6個で花糸は花披片と同長か少し長い
(写真はかなり長い)。
花茎は根生葉の間から立ち円筒形の高さ10〜20cmで燐片葉が数個付き、花後著しく伸び高さ
が30~60cm。
葉は根生の常緑で厚めの倒披針形をし、縁は全縁の長さ7〜20cmがロゼット状に多数付ける。
花の名前は花後に花が一時的に赤くなるのを、能の想像上の動物「猩々」の赤頭(赤い髪)に葉を
袴に見立て「猩々袴(しょうじょうばかま)」と付いた。
山歩き記録
⇒銚子ヶ峰
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