「イワショウブ」
「ムシトリゼキショウ」
富山県立山町 弥陀ヶ原にて
(2001.7.20)
立山駅からケーブルとバスを乗り継ぎ室堂に上がるも、
霧で雄山登山は諦め弥陀ヶ原に下る事にした。
室堂から幅広い遊歩道で天狗平を過ぎると霧が晴れ、
草付きの高原が見え一の谷を通過、広大な弥陀
ヶ原に入ると「餓鬼の田」と呼ぶ地塘が点在し、
ポツンポツンとこの花が見られたが数は少なかった。
本州鳥取県の大山及び中部地方以北の主に日本海側の湿地に自生し、
8〜9月頃茎の上部に固まって
白色時に淡紅色の花を付ける。
花茎は腺状突起が有り粘り高さ20〜40cm小葉が1〜2枚付き、
花は花茎の上部に総状花序を
出し先の丸い穂状で節基部に小苞葉が付き、
花柄5〜10mmの先に花が3個ずつ固まって多数付く。
花の蕾は正面から見ると三角状で、
花は大きさ6〜10mm花弁6枚は長さ3〜5mmで内に巻き、
花の中心に花柱3個の雌蕊と周囲に花弁と同長か少し長い葯の付いた雄蕊が6個。
葉は根生葉と下部の葉は菖蒲に似て剣状で、長さ10〜30cm幅4〜10mm半ば鞘状、
茎葉は 互生し線形で1〜2枚の鱗片状葉。
花の名前はサトイモ科ショウブに葉組が似て、
岩の所だけ自生では無いが区別の為に「岩」が付き
「岩菖蒲」、別名は茎の粘りが蟻等の虫を捕らえる(花の蜜を獲られ無いよう)ので、
「虫取石菖」。
山歩き記録
⇒立山(弥陀ヶ原)
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