「岩菖蒲」 「虫取石菖」   ユリ科チシマゼキショウ属
「イワショウブ」 「ムシトリゼキショウ」    岐阜県瑞浪市 屏風山にて (2008.9.8)
暑い中屏風山の常磐口から登り山頂を経由し湿原に向かう、 尾根部は涼しい風が吹き抜け気持ちが良い、
広い湿原に入るとサワシロギクが風に揺れ、 下にはシラタマホシクサが咲いているが花数は少なかった。

湿地を縦断出来る木道が作られ西に進むと、 イワショウブがぽつぽつと見られ清楚な花を咲かせている。

      山歩き記録 ⇒屏風山
「イワショウブ」 「ムシトリゼキショウ」   岐阜県中津川市 根ノ上湿原にて (2007.9.9)
保古ノ湖から流れ出す「シロヤシロ渓谷」から保古ノ湖を通り保古山に登った後、 「根ノ上湿原」に寄ってみた。

根ノ上湖北東湖岸の「根ノ上湿地」は木道が整備され湿地近くに寄れて、 この花はサギソウと一緒に咲いて、
湿原にはサワギキョウが多く見られて、見応え十分で楽しんだ。

        山歩き記録 ⇒保古山
「イワショウブの蒴果」   岐阜県中津川市 夜明けの森にて  (2006.10.25)
中津川市神坂の富士見台高原の帰り「夜明けの森」に寄ると、 水が流れる斜面に赤い花が見られた、
近く迄行け寄ってみるとイワショウブの花後の実で、 熟すと下部が裂け種子を散布する蒴果とされる。
「イワショウブ」 「ムシトリゼキショウ」  岐阜県恵那市 西赤阪湿地にて  (2006.9.20)
恵那市飯地の 「秋葉山」に登った後、 三郷でシラタマノホシクサが満開の情報により寄ってみる、
「西赤坂湿地」は舗装道沿いに有り、シラタマホシクサも小規模でイワショウブは少し咲いていた。
「イワショウブ」 「ムシトリゼキショウ」  富山県立山町 弥陀ヶ原にて  (2001.7.20)
立山駅からケーブルとバスを乗り継ぎ室堂に上がるも、 霧で雄山登山は諦め弥陀ヶ原に下る事にした。

室堂から幅広い遊歩道で天狗平を過ぎると霧が晴れ、 草付きの高原が見え一の谷を通過、広大な弥陀
ヶ原に入ると「餓鬼の田」と呼ぶ地塘が点在し、 ポツンポツンとこの花が見られたが数は少なかった。

本州鳥取県の大山及び中部地方以北の主に日本海側の湿地に自生し、 8〜9月頃茎の上部に固まって
白色時に淡紅色の花を付ける。

花茎は腺状突起が有り粘り高さ20〜40cm小葉が1〜2枚付き、 花は花茎の上部に総状花序を
出し先の丸い穂状で節基部に小苞葉が付き、 花柄5〜10mmの先に花が3個ずつ固まって多数付く。

花の蕾は正面から見ると三角状で、 花は大きさ6〜10mm花弁6枚は長さ3〜5mmで内に巻き、
花の中心に花柱3個の雌蕊と周囲に花弁と同長か少し長い葯の付いた雄蕊が6個。

葉は根生葉と下部の葉は菖蒲に似て剣状で、長さ10〜30cm幅4〜10mm半ば鞘状、 茎葉は
互生し線形で1〜2枚の鱗片状葉。

花の名前はサトイモ科ショウブに葉組が似て、 岩の所だけ自生では無いが区別の為に「岩」が付き
「岩菖蒲」、別名は茎の粘りが蟻等の虫を捕らえる(花の蜜を獲られ無いよう)ので、 「虫取石菖」。

       山歩き記録 ⇒立山(弥陀ヶ原)


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