131 | (とりたてやま) 1,307m |
H18年5月31日 10時〜15時 福井県勝山市 晴れ |
”高原の散歩有り 湿地帯や滝が有り そして白山の眺望” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近東濃や美濃・飛騨の山ばかりなので、気分を変え北陸の山に行く事にした。 花が多いとされる取立山なら短時間で登る事が出来そうで、 7時30分家を出る。
油坂峠を越え九頭竜湖畔を大野に向かい、 荒島岳登山口の勝原スキー場を過ぎ勝山方面に右折し157号に入る。 越前大仏の大きな建物を右に見て道なりに進み、 暮見(くれみ)トンネルを抜け暫く先滝波川(たきなみがわ)をUターンする様に左回りをした。 急な登りを行くとトンネルに入り、 出て直ぐ「東山いこいの森」案内が有り右に曲がる。 直ぐ三叉路に来て右折し山に入って行く、ずっと道は舗装された良い道だ。 いこいの森管理棟を右に見て高度を上げると、 所々未舗装だが走行に問題は無い。 突き当たりに大駐車場が道の両側に有る登山口に着いた、 係りの人が居て駐車料金500円を払う。
平日だが既に40〜50台の車が有り、 左側駐車場奥の中央部登山口から10時に歩き始めた。 幅広いので林道の様な道をジグザグに登って行く、花はスミレが見られるが他は無い、少し先ガマズミの白い花が咲き、その先右に立派な山が見えてきたが「大日山(だいにちさん)」の様子。
指標が有りここから少し狭くなるが、それでも遊歩道の感じの道が続いている、右が開け山が見え男性が居るので名前を聞いたが知らないとの事、近いのは報恩寺山その左奥は経ヶ岳だと思うのだが?
「紫八汐」が咲いている、 色が薄いのが気になるが花の形はムラサキヤシオ。
写真を撮っていると駐車場で直ぐ横に止めた3人の男性が登ってきたので、「この花はムラサキヤシオでないですか?」と聞くと、「ツツジだ」との返事でこれは駄目だ! 女性の二人連れも登って来たので、同じ様に聞いてみたが知らないと言われる。
このお二人は地元の方でこの山も何回も登っているとの事、暫く前後しながら歩く。 なだらかになると登山道の真中に、 三等三角点「取立」が有るが山頂の標識は無かった。 (点の記に振り仮名が打たれて無いが「とりたて」で良いと思う、尚山名は江戸時代中期に加賀藩と勝山藩が山の稜線を境に定めたが、加賀藩の白峰(旧石川県白峰村)から焼畑農業を目的の入植者が増加し、勝山藩はこの季節的入植者に加賀者とし厳しく年貢取り立てたのが「取立山」の由来とされる)
そのまま進むと直ぐ11時30分広場となっている「取立山」山頂に着いた、駐車場の車の数から大勢の人が居ると思ったが、ぱらぱらとだけで食事をしている人も居ない。 大きく開け白山方面も見えているが霞んでいるし雲が掛っている、正面奥は大長山の様で女性お二人は赤兎山より大長山の方が良いと言われた。
単独の男性が居るので色々話をしながら休憩し、 11時45分「こつぶり山」を目指す。 急降下の先は木が無く先に行く道が一本の筋として見え、 平坦になるとフデリンドウが咲いている。
緩やかに登りその先降って行くと雪が残り道が無くなっている、滑らないよう笹を掴んで雪面を先の道に移ると、その先少しで「取立平避難小屋」に来た。
小屋の外は湿気ていて居心地は良く無い所でそのまま通過、 この辺りショウジョウバカマが咲いている。 少しで登山道の右に広がる湿地帯に来て、 直ぐ先から登山者が出て来たので周回出来る様だ。
手前から入るとロープが張られ、先に小さな水芭蕉が咲いている。 奥に進むと明るくなりU状に道が付き、二人の女性が三脚に大きなカメラを付け撮影していた、水面に映っている水芭蕉は全て小さい、これが逆に可愛い花となり良い感じに見えた。
白い小さな花が咲いていてミツバオウレンの様だが、茎が茶色く日本海側に咲くコシジオウレンだ、イワウチワも一緒に咲き人が少ないのでゆっくり写真を撮りながら楽しむ。 やはり周回となっているが極く小さな湿地で、 直ぐ登山道に戻り右の「こつぶり山」に向かった。
なだらかに登ると、12時40分広く刈り払われた「こつぶり山」山頂に着いた、大勢の人が居る山頂は先に大きな白山が見えるが、白山の山頂部は雲が掛かりそれに霞んでいる。 車の数からみると少ない人で、未だ大分スペースが有りここで昼食とした。
食べ終わる頃大滝方面から団体が来て、 先頭の女性が大声で「はい!あれが白山です」と叫ぶ。 その後も大きな声で話し団体を連れて来る人はデリカシーの無い人が多いように思う、山の中で騒がしいのだけは勘弁! 13時15分退散し大滝方面に降ると左に取立山が見えていた。
見晴らしの良い幅広い道を行くが霞んでいて眺望はすっきりしない、 この先土止めの階段が出てくる。
花も無いのでどんどん降って行く、 振返ると歩いて来た道がこつぶり山からずっと見えていた。
尾根から谷に降り出すと団体が登って来た、 30人以上とだと思うが道幅が広く待た無くても良い。 水音が聞こえて谷に来ると、 ロープが付く急な谷の降りだが女性3人がなかなか降りられ無いでいる。
諦めて岩に座って待っていると、 最後尾の女性が気が付いて「すみません」と言われた、背後から登る時に一緒だった地元の女性二人が追い付いて来た。 「ここに有る滝が大滝なのか」と聞くと、 「いやもっと下に大きな滝が有る」と教えて頂く。
降って行くと右に大きな滝が見えてきて、 水量も多く立派な滝で登山道を外れ滝壷に降りて楽しんだ。
登山道に戻り湿った道を降ると、ピンクのコミヤマカタバミが多く咲いていて色が濃いので綺麗だ、サンカヨウも咲き上の斜面に群落が見られる。
色々な花が咲いているので写真を撮りながら緩やかな道をゆっくり歩く、今迄自然林だったが杉林に来たら良く手入れされた林で倒木は一本も無い。
チゴユリやツルキンバイを見ながら、15時駐車場に戻った。
⇒「大滝拡大写真」 道は幅広く遊歩道の感じだが、 取立山・こつぶり山共眺望に恵まれ又変化の有るコースで面白い、今日は駄目だったが すっきりした日に来れば白山が近くに見え、素晴らしい印象になったと思う。 平日でこれだけの人が登っているのなら、 休日は混雑し駄目だが水芭蕉の時期だけ混むのかもしれない。
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確認出来た山: ・大日山 ・経ヶ岳 ・赤兎山 ・大長山 ・白山 出会った花: ・ムラサキヤシオ・フデリンドウ・ショウジョウバカマ ・ミズバショウ・コシジオウレン・イワウチワ・コミヤマカタバミ・サンカヨウ ・エンレイソウ・ ヤマネコノメソウ・タネツケバナ・オオタチツボスミレ ・チゴユリ・ツルキンバイ・ミヤマガマズミ・ミヤマキケマン |