258 | (きょうがだけ) 1,625m |
H20年5月27日 7時45分〜14時30分 福井県 大野市 晴れ |
”山容が素晴らしく 登山道は変化有り 北陸の名山だ” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
杓子岳から中岳迄行く道を素晴らしい経ヶ岳を見ながら歩いたが、 目の前にして帰ったのがずっと気になっていた。 御嵩ICで入って美濃JCで北陸自動車道を走り、 白鳥ICで降り大野市を目指し走って行く。 荒島岳登山口の勝原(かどはら)スキー場を過ぎ、 集落が出てきた所の三叉路に「六呂師高原・奥越高原」の看板が有り右折する。 少し入り鋭角に右に曲がって下ると踏み切りを渡る、 直ぐ先に「下唯野(しもゆいの)」の駅が見えていた。 暫く走り26号に来て右折すると、結構幅の広い道が続いている。 家は無くなり右に大きくカーブして登ると、 右手に「広域農道報恩寺線」の案内指標が有り入った。
暫くで谷に来ると「経ヶ岳登山口」の案内が立ち、 「唐谷コース」入口が見られた。 この先も高度を上げて左に大野の街が見えて来ると、 ベンチが一杯作られた展望広場が有る。 大きな駐車場を見て降り気味に進むと、 経ヶ岳登山口が有り直ぐ先電波塔の所にも駐車可能。 こちらの方が少し登山口に近いが、それでも余り時間的な差は無い。 どちらにも車は止って無いので、先行登山者は居ない様子。 7時45分階段状となっている道路法面に入って行くと、 直ぐなだらかな登りに変わった。
湿気た状態の幅広い道を進むと、ホウチャクソウが咲いている。 太い杉の木の所を通過すると少し急になって来て、 登山道は岩が多く歩き難くなった。
葉に特長のオククルマムグラの白花が目立つ所を過ぎると、 岩の無い新緑が美しい普通の山道と変わる。
ユキザサが咲く道はブナも多くなり、 ひんやりしてきて熱くなってきた所だったのでこれは助かった。
8時40分平らな広場の「保月山」に着いた、 三等三角点「笹谷」が有り休憩に良い場所となっている。 石に腰掛け水を飲み休んだ、 荒島岳や報恩寺山が見えているが眺望は余り良く無い。
少しで杓子岳に向う、ムラサキヤシオが咲いている道を行くと狭い尾根となった。
前方に向う杓子岳を見ながらの軽いアップダウンで、 岩の上を通ったり巻いたりしながら進む。
イワカガミが咲いているが、少し最盛期は過ぎている様な感じだ。
右手開けて荒島岳が見えた、 急な登りとなってきて梯子やロープが付けられた箇所が出てくる。
然しロープが無くても登られる程度なので、険しいと言う程では無い。
9時30分杓子岳に着いた、 ここも平らな広場となっていて前方に格好良い経ヶ岳が見えている。 左手にはこれから向う中岳へのなだらかな笹道が続いて、 一気に眺望が広がった。
中岳に向い笹の間を緩やかに進む、 少しずつ経ヶ岳が大きくなり一段と見応えが有る。
ミツバオウレンの花を見ながら進むと、 右下には池の大沢湿原の森が美しく見えていて寄ってみたい。
中岳が近くなると緩やかな登りだ、 前回この登りに苦労したが今日は楽で9時55分中岳に着いた。 前方には山頂へのルートが見えているが、かなりの急登で険しそうに見える。
後方がずっと見え登山者が来るかと杓子岳方面を見ても誰も居ない、 今日は貸切か?立ったまま少し休んでいよいよ最後の急登に向かった。 水が流れている湿気た所を通り、暫くなだらかだったが急降下して行く。
ロープが付けられている滑る道だったので、ロープを使いながら降る。
いよいよ登りに掛かり、 どんどん登って行くが滑り易い道で然もかなりの急登が続く。 両側の笹を掴んで登らないと滑ってしまう、 何時もは嫌う笹が今日は有り難い。 振り返ると今歩いてきた中岳から杓子岳への尾根が、美しく見えている。 左にカーブする所に上がると石が有ったので腰掛けて水を飲む、 然し急斜面で何か物を落としたら不味い感じの場所だ。 直ぐ上の土止め階段だったのが、 崩れ無くなった感じの所を登り切ると少し緩やかに変わる。 左側報恩寺山方面も見え、 眺望抜群の道を楽しみながら登ると下に5人グループが見えた。
後方に誰も居ないと思っていたのに、 杓子岳からは笹原で見通しが利いていて見えている筈だが! 10時50分「経ヶ岳」山頂に着いた、 笹刈りの広場に「経ヶ岳1,625、2m」の標柱が立っている。
奥には白山が見えている、 今迄途中は全く白山は見えて無かったので余計に感激は大きい。
右手にはうっすらと御嶽山も確認出来、 又荒島岳や今登って来た登山道も一望で眺望の良い山頂だ。
奥に道が続いていて入って行くが笹が深くなってきた、 低いが岩が有るのでその上に立ち白山を撮る。
戻り岩に腰掛けて昼食とすると少しで5人のグループが登って来た、 コンロを出され鍋を作られ2時間半は少し無理だったと話されている。
地元福井からと言われる女性4人男性1人のこの方達は、 登る時間も早くかなりベテランの様だ。
二等三角点経ヶ岳(きゃうがたけ)を思い出し、 先程入った奥への道の途中に有ると聞いている。 (点の記は明治36年選定の為「きょう」で無く 「きゃう」となっているが、発音は同じとなる。) バナナを食べながら三角点に向う、 グループに三角点を尋ねると女性が奥の道の際に有ると言われた。 先程立った低い岩を過ぎ笹が深くなり、 通った形跡は窺えるが道は有るのか無いのか判ら無い状態。
教えて頂いた女性に「見付けられ無かった」と言うと、首をかしげてみえた。 11時55分、 5人グループに池の大沢湿原に寄って帰りますと告げ下山開始する。 一部笹を掴み下ったが帰りは早い、 切窓のコルに戻り左の池の大沢湿原方面に入って行く。 然し笹が出ている上に下はぬかるんでいて滑る急降下だ、 地形図では僅かの距離だが直ぐ嫌になり行くのを止めた。 戻り中岳の登り返しは休んだので簡単に登って、 経ヶ岳の雄姿を楽しみ12時50分杓子岳に戻る。 その後は新緑や花の写真を撮りながら、14時30分車に戻った。 杓子岳から低い笹の間を経ヶ岳を見ながらのんびりと行く道は気持ちが良いが、 中岳から下り山頂への急登は辛い、 然し登っただけ眺望が広がり一番充実した山歩きの区間だと思う。 登山道は変化が有り経ヶ岳の容姿は素晴らしく、 又山頂からの眺望にも恵まれ名山の一つだ。
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出会った花: ・ハナニガナ ・ホウチャクソウ ・オククルマムグラ ・ユキザサ
・イワカガミ ・ムラサキヤシオ ・フデリンドウ ・ミツバオウレン ・ツバメオモト |