「ツバメオモト」
岐阜県白鳥町 銚子ヶ峰にて (2002.5.25)
最澄大師が開いたとされる白山禅定道に立つ、美濃石徹白集落最奥の白山中居神社を過ぎ、
石徹白川沿い舗装林道の突き当り登山口から登り始める。
420段の石段を上がると「石徹白の大杉」が目に飛び込む、樹齢推定1400年余とされ幹周り
14mとされびっくりする太さだが上部は落雷の為か枯れていた。
登山道は由緒有る古道で歩き易く「神鳩ノ宮避難小屋」に着くと、残雪の所に花は咲いていた。
北海道・本州奈良県以北の山地〜亜高山林下に自生、5〜7月白色の花を集まって付ける。
花は高さ20〜30cmの花茎の先で枝を分け1〜2cmの花柄に数個付け、
大きさ1.5〜
2cmで花被片6個の雄蕊も6個で花柱の先は3裂。
葉は倒卵状長楕円形で根生し2〜5枚が重なるように輪生し、長さ15〜30cmのやや柔らかく
艶の有る厚めで初め縁に軟毛が見られる。
花後花茎が40〜70cmに伸び、花柄も伸び1cm程の濃藍色か黒色2系の球形の液果が付く。
花の名前は
①イワツバメが飛び交う時に咲き「燕(ツバメ)」、葉が「万年青(オモト)」に似て「燕万年青」
②葉の展開時に葉の形が「刀鍔(かたなつば)」に見え、芽だしで鍔芽(ツバメ)
=「鍔芽万年青」
上記の二説が有る。
山歩き記録
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