「オククルマムグラ」
福井県大野市 経ヶ岳登山道にて (2008.5.27)
林道報恩寺線登山口から登ると少しで岩の多い道となり、白い花が目立つがボケてしまった、
葉や茎に棘が見られ葉先は急に狭まっていて、クルマムグラで無くてオククルマムグラの様子。
北海道及び本州・四国・九州の深山の林下に自生、6〜7月頃茎の先や葉脇に集散花序を出し
白色の花を疎らに付け、花は径3mm程の4弁花に見えるが基部が繋がった合弁花で、花弁の
中に先が2裂の雌蕊と周囲に雄蕊が4本で、萼には長い毛が有る。
茎は4稜で下向きの小さな棘が見られ、射上又は直立し高さ30〜50cm、葉は長楕円形で
長さ3〜4cm普通6枚が輪生、葉基部は丸味の有る急な窄まりで葉先も円頭で刺状に短く尖り、
葉は中心部が幅が一番広く、葉の表面周辺と裏面中脈に棘状の毛が見られるが、茎の毛と共に
触れても痛くは無い。
同属で似るクルマムグラの葉は次第に細まり先は尖り基部楔形(V字に近い)で、葉の下半分の
幅が広く茎や葉に刺は付か無い。
花の名前は葉が6枚輪生し車軸を連想、よく群生し草叢(そうそう=くさむら)=葎(むぐら=
密生して藪を作る草)で「車葎(くるまむぐら)」、深山に生育で奥とし「奥車葎」と付いた。
山歩き記録
⇒経ヶ岳
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