247 | (りょうぜんざん) 1,084m |
H20年3月27日
10時30分〜17時15分 滋賀県 多賀町 晴れ時々曇り |
”西南尾根は眺望と 福寿草が楽しめるが 歩き難い道 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ミスミソウが咲いているとの情報を頂いていて、霊仙山に行こう。 歩くなら福寿草が見事だと言われる、 今畑から西南尾根を登って汗拭き峠に周回したい。
醒ヶ井駅前を左折少しクネクネとして17号を南下、 上丹生(かみにゅう)漆ヶ滝(うるしがたき)コースを左に見送り 醒ヶ井養鱒場を通ると民家は無くなる。 地道になるが良い道で少し走ると、 舗装道と地道を繰り返して榑ケ畑(くれがはた)登山口に着いた。 平日なのに車が一杯で、 先のカーブ地点の道の膨らみに止め10時30分歩き始める。 この時間から急な西南尾根は軟弱な足では時間が掛かり、 前に登っているお虎が池経由で登ろう。 少し登ると立派な休憩小屋が建ち、 先程の駐車地も拡張されこの小屋も以前無かったと思う? 人気の山で町も整備している様だが平日で駐車場が一杯では駄目だ、 大分手前に道の膨らみは有るが。
苔むした石垣の間の岩の多い濡れた道を緩やかに進む、 放置された廃村の残骸が未だ残っている。 高校の山小屋の際を通り、今でも使用していて 外にベンチが有る「かなや」の前を通り山に取り付く。
「かなや」は前回と同じで、谷水を引いた所に無人の飲料水が売られていた。 ジグザグの良い道を一登りで汗拭き峠に着いた、 三叉路で正面に西南尾根の落合へ道が降っている。 左の「お虎が池」方面に進む、少し登ると葉先が尖り名前が付いた 三角草(みすみそう)が咲いていたが、殆ど下を向き上を向いているのは 花弁が痛んでいるのが多い。
広範囲に咲いて花の数は多いが写真に撮れるのは見付から無い、暫く探したが諦め登って行くと 緩やかな登りが続き、ブナも見られる自然林は気持ちが良い、やはりこの山は素晴らしい。 前回は5月に登り芽吹きが良かった、今回は未だ冬模様だがそれでも楽しく歩ける。
少し急な登りになってきたが道が良いので登り易く、 一気に登ると11時15分見晴し台に着いた。 眺望は霞んでいて良く無い、 一汗掻いたので水を飲み休むが時間的に遅いせいか誰にも会って無い。
5合目標識を見て進むと樹木が無くなり指標が立ち、「右冬道」となっている。 お猿岩に行ける様だが別の看板の矢印は左が「至る頂上」と有り、 その下に「迂回道を作っています、未完成ですが登れます」と書かれていた。 理解し難いが冬道の方は未完成と言う意味だと思う、入らず左に進む。
一段と眺望が開け見えるのは鍋尻山方面の山だと思うが、 こちらの山は知識が無く同定出来無い。 登り切るとお猿岩に着いた、広々とした景色が広がり休憩に良い所となっていた。
然し休まずに殆ど平らな笹の間を進むが、この辺り道がぬかるんでいる。 単独の男性が降りて来たので、 「福寿草はどうでした」と聞くと「全く咲いて無い」と言われた。
「ミスミソウは痛んでいるのが多いですね」と言うと、「昨日雪が降ったからでしょう」との事、 事前の情報では福寿草は咲いている筈だがと思いながら、泥んこで歩き難い道を先に進む。 11時45分「お虎が池」に来た、 雪解け水のせいか前に見た時より池が大きく見える。
前方に経塚山が美しく見えていて、 未だ遠いが緩やかな登りで時間は掛から無さそうだ。 然し前回快適に歩いた道も、ぬかるんで歩き難い所が多く出て来る。
経塚山に着き右に降って行くと一旦降って登る所に残雪が見えていた、 降り切り雪の斜面を登ると傾斜は緩やかだがやはり滑って歩き難い。
アイゼンと思うが装着が面倒だ、 やっと雪が無くなり最高点の分岐を通り12時50分山頂に着いた。 雪の斜面で時間が掛かった、道の無い右手の雪の無い所を登れば早いが 植物保護の為登山道を歩く事。
二等三角点霊仙山の有る山頂は眺望の良い山頂だが、 今日は霞んで琵琶湖も微かに見えている程度だ。 (山の名前は「りょうぜんざん」と濁点が入り、 点の記は濁点は無く「りょうせんさん」とルビ)
風が吹き抜け寒いので南面に少し下りて昼食を取る、 前方にこれから向う長い西南尾根が見えている。
霞んでいるが御池岳や藤原岳も見え西南尾根に大勢の人が確認出来た、 降る人登る人が擦れ違っているのも分かるので距離は遠く無い。 13時20分霊山最高峰に向う、 登って来た経塚山分岐を過ぎ降りに掛かると一段とぬかるんでいる。
前方から7〜8人の男性グループが来たが皆さん歩き難そうだ、 登りに入るもぬかるみは続くが前回一部笹を潜ったが今日は腰迄有るかという程度。 単独の若い男性と擦れ違い最高点に着いた、 伊吹山が大きく見えているが今日は雲で駄目だ。
直ぐ西南尾根に向う、少し進むと右山となり左側急激に落ち込んだ深い谷となっている、 今迄のなだらかな山容と違い面白い、特に何も見え無いが雄大な景色は見応え十分。
狭い急な道を進むと尾根道となり、福寿草が多く咲き撮るが日が射し色が飛びそうだ。 最高点方面に行く人に多く会う様になり、10人位の女性が殆どのグループも見られた、 芽吹き前の木の先端に白い花が咲いている様に見え、これも霧氷と言うのか?
福寿草を撮っていると単独の男性が、 「降るのなら下に行けば群生していますよ」と声を掛けて頂く。
お礼を言い降って行くと確かに一段と多く咲いている、 ゆっくり撮影するが上手く撮れたのだろうか?
男性1人女性5人が来た、 「この先も咲いていますか」と尋ねると「少し下から咲いています」との事。 道は石灰岩で歩き難い、岩に有る「南霊岳」の看板を通過、 眺望は良く道が歩き易ければ良いのだが!
振り返ると左に山頂と直ぐ右に経塚山、 そして最高峰が見えていて歩いてきた尾根が一望出来る。 苔むした岩の間の道に変わると少し分かり難いが、所々にテープが付いていた。
福寿草も無くなり一旦登ると15時05分岩のコブに「近江展望台」と有り、 琵琶湖が見えるが霞んで写真とならず。 福寿草の撮影に随分時間が掛かりゆっくりは出来無い、緩やかに少し降ると急降下が始まった、 道はジグザグに付くがそれでも急だ、思った通りここを登るのは大変だが救いは道の状態が悪く無い。
緩やかになると林の中に入って行く、 平らな暗部に来ると太い木に「笹峠」と案内が付けて有った。 アレ・・どちらへ進めばよいか?真っ直ぐ登ると道らしく無い、 右手の薄い道は方向が違い正面コブの左手に行くと薄い道が付き、 入ると直ぐ明瞭な道となる。
枯れ木が散乱した所を通過すると赤い指標が立ち、「左今畑・右霊仙山頂」と有り間違い無い、 然しここは道の途中で先程の笹峠暗部に指標が有った方が良いのでは! 正面ピークに上がらず道は左山で大岩が続く所を通過、 右側はかなり深い谷となっている。
岩が無くなり歩き易い道を降って行く、 右後ろに今下りてきた近江展望台のピークが格好良く見えた。
人工林になったと思ったら、 その先ブナの大木が混じる落ち葉一杯の所を通過する。 結構長く未だかと思っていると下に建物が見えてきて、 「宋仙寺」と有りお寺さんだ。
ここにも福寿草が咲いていた、 苔むした立派な石垣を見ながら進むと家の無い急斜面をジグザグに降る。
舗装された道に出ると、ここには賑やかに案内や注意看板が林立していた。 今降ってきた道は余りに急で、 昔は地形図の右山で落合へ通じているのを利用していたのではと思う。
舗装道を右の汗拭き峠方面に帰って行くと少しで落合の集落に来た、 何か動く物がいると思っていると、何匹もの猿が家の周囲を山へ逃げて行く所で かなりの数の集団。
道は少し細くなり山道に変わった、杉林の中左に渓流を見ながらなだらかに登って行く。 良い道が続いていたが少しずつ岩が出たりしてきた、渓流は雪解け水を集めて勢いが良く美しく、 自然林であれば素敵な散策路だと思われるが、惜しいかな杉林の中では暗くて駄目だ。
少し登りとなって来ると沢から離れその後急登に変わるが、 僅かの距離で一気に汗拭き峠に上ると西南尾根で会ったグループが休んでいる、 特に関西の人は西南尾根を登りに使う左回りが多い様子。 ミスミソウを再度見に行くと朝よりぱっちり咲く花が多い、 然し疲れが有り適当に切り上げ17時15分車に戻った。 山のスケールが大きく良い林が有り、眺望にも恵まれ人気の山となるのが分かる。 この時期は福寿草を楽しめるが、最高峰迄かなりぬかるんで歩き難い、 それに西南尾根は岩だらけの道で時間が掛かり、 もう少し早くスタートすればゆっくり楽しめた。
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出会った花: ・ミスミソウ ・フクジュソウ ・オニシバリ |