「フクジュソウ」
岐阜県土岐市 美濃陶芸村にて (2006.2.25)
高根山に登ろうと「高根古窯跡遺跡」遊歩道を上がるも、釜を復元した所から
全く登山道が見られ無い。
ピーク迄僅かな距離で無理に入るも少しでギブアップ、一番奥の道を陶芸村に
下りメイン道路で帰って
行くと、道路際に鮮やかな黄金色を誇示するかのように咲き、気落ちしていた
のを慰めてくれた。
日本全国の明るい山地に自生(北方面に分布密度は高い)し、2〜4月頃枝先に
黄金色の花を付ける。
花は葉が大きくなる前に開花し始めしばしば群落が見られて、大きさ3〜4cm
の花弁は10〜30枚
と不定で、萼片は花弁と同長かやや短く上から殆ど見えず背面が暗紫緑色、葯の
付く雄蕊多数の中央 の雌蕊も不定多数で日差しが無いと閉じ、雌蕊は成熟する
と球形又は穂状の集合果。
花後ニンジンの様な葉となり夏に地上部は枯れ秋に地中で萌芽し、茎の高さ10〜
30cm中実で直立し
枝分かれ、葉は互生の3~4回羽状複葉で小葉は広卵形で深裂し裂片は線状披針形、
葉は殆ど無毛
で葉裏に微毛が散生する程度、花後は大きく伸びて茂る。
花の名前は旧暦元旦の頃に咲く黄金色の花で「福告ぐ草」、「告ぐ」が目出度い寿になり福寿草と付く。
尚本草は全草毒草で特に根は毒性が強いとされ注意。
本州及び九州に自生の花弁が萼片より明らかに長く茎に付く花は必ず一個で茎が中空の「陸奥福寿草
(ミチノクフクジュソウ)」は絶滅危惧II類に指定、当地では飛騨地方で確認されているが詳細は不明。
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