「ヤマジノホトトギス」
岐阜県瑞浪市 屏風山にて (2008.9.8)
常磐口の駐車場から林道を少し上がると、「展示林」の案内標柱が有り入ると道沿いに咲いて、
展示林は普通の桧林に見え特に変わった所は見当たら無いが、素人に分らないのかもしれない。
北海道・本州・四国・九州の山地に自生、8〜10月頃白色で紅紫色の斑点の有る花を付ける。
花は茎の先端と葉脇から毛の有る花柄を出し、大きさ直径約2cmを上向きに1個時に2~3個
付け、3個と、外花披片の間にそれより少し幅の狭い内花披片3個の計6個が反り返らず平開し、
外花披片の裏側にコブ状の3個の距が付く。
中心から斑点の無い太い花柱が直立、雌蕊は紫斑点が付き柱頭が深く3裂し裂片の先が2裂で
縁に玉状の小突起が多数有り、葯の付く雄蕊6個は噴水状に垂れ、3個は3裂した雌蕊の柱頭
の下に残り3個はその間に付き先端下向きに湾曲、花全体紅紫色の斑点が付くが花柱には無い。
茎の高さ30〜60cmで斜め下向きの毛が密生し、葉は互生し長さ8〜15cmの楕円形〜
長楕円形で、暗色の油点が有り先は急に鋭く尖り基部は茎を抱く。
似る「ヤマホトトギス」は花弁が強く反り返り枝分かれの先に複数付け、葉に油点は付か無い。
花の名前「ホトトギス」は花弁の紫点を鳥のホトトギスの胸毛紫点に見立て、「ヤマジ」は記号
で意味は無いとされるが山地自生で山路と付いたのでは?
山歩き記録
⇒屏風山
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