「タイワンホトトギス」
岐阜県土岐市 陶芸村にて
(2005.10.23)
土岐市の「美濃陶芸村」はこの日大部分が開放され見て歩ける、その中の一軒に
入る手前に咲いて、
花は陶芸村の庭に有ったが、本種は剛健で良く増え道端や空き地等に野生化し
野山の花に入れた。
台湾原産の多年草で日本での自生は西表島に僅かに見られ、本写真はホトトギス
との交雑品とされ
10〜11月頃茎先や葉脇に集散花序を出し疎らに淡紅色の花を付ける。
花は大きさ径2〜3cmの合弁花で花被片は斜め上向きに開き、内花披片3個は
細く外花披片3個は
幅広で基部裏に距の膨らみが有り、花弁6個は白地に赤紫色の斑点が入り花冠の
付根に黄色の斑が
付き、中央の花柱(雌蕊)は先端が3裂し先はY字に分岐し雄蕊に被さり、葯の
付く雄蕊6個。
茎の高さ30〜50cmしばしば屈曲し無毛か僅かに毛が有り、葉は互生し基部
茎を抱き倒披針形~
広披針形の長さ8〜15cm先は鋭く尖り縦脈が目立ち、葉表無毛の葉裏は有毛
で特に脈に沿い多い。
花が本種と似る「ホトトギス」は、茎が枝分かれせず花は茎の葉の付け根に付き、
本種は枝分かれし
花が付き、「ヤマジノホトトギス」は花弁が元から三分の一の所で直角に平開、
紫色の斑点は少な
目で折れた部分の奥に紫色の斑紋が有る。
ヤマホトトギスは花弁が外に反り返り、咲く時期7〜9月と早く花弁の折れ曲がった
奥に斑紋が無い。
花の名前は本種の花弁に濃紅紫色の細かい斑点が有り、鳥の「杜鵑」に有る羽根の
斑点に見立て台湾
が原産地で「台湾杜鵑(たいわんほととぎす)」と付いた。
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