「ママコナ」
岐阜県恵那市 秋葉山にて (2006.9.20)
秋葉山山頂から奥に進み下山、林道を戻ると色々花が咲き登山口迄の道路歩きは退屈しなかった。
北海道・本州・四国・九州の痩せたやや乾いた山地林縁に自生、6〜9月枝先に紅紫色の花を付ける。
花は長さ3~10cmの花序の片側に2個ずつ付き(写真は枝の先だけに付いている)、下から咲き
上がり穂状で長い筒形の先端の唇形花弁は長さ1.5〜2cm、上唇は兜形の下唇は舌状で白色2個
の隆起斑紋が有り、先が僅かに三裂。
茎の高さ30〜50cmで、枝を分けた先端に刺状の歯牙多数の葉状の苞が付き、その付根に花を付け、
葉は対生し2~15mmの柄が有り、長さ2〜8cmの狭卵形~長楕円状披針形で先が尖り縁は全縁で
両面に短毛が見られ、時に花序に近い葉の基部に歯牙状の鋸歯が有る。
日本全国の深山に生育する「ミヤマママコナ」の花は紅紫色で、茎先に付く苞に刺が無く斑紋は白色で
喉の両面部分が黄色、中部地方以西に生育「シコクママコナ」は上唇赤で下唇白色、茎先に付く苞に刺
が少なく散生し斑紋は黄色を帯び喉が黄色。
中部地方高山に生育「タカネママコナ」は全体が小さく花色は黄白色、苞に刺は無く喉部の斑紋は黄色。
花の名前は下唇にご飯粒に似た膨らみが有り「飯子菜=ママコナ」、別説は継子に食べさせる不味い菜。
追:近年科名が「ゴマノハグサ科」から「ハマウツボ科」に変更されたようです。
山歩き記録
⇒秋葉山
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