「四国飯子菜」 「四国継子菜」  ゴマノハグサ科ママコナ属
「シコクママコナ」    岐阜県七宗町 納古山登山道にて (2006.7.5)
中級コースのロープや鎖が有る岩場を過ぎ林の中を急登すると、花で一面を埋めるママコナが有った。

東海地方以西と四国・九州の山地林内に自生の半寄生1年草で、8〜9月白〜紅紫色の花を付ける。

花は上部の葉脇に1個付けるか、枝分かれした先に総状花序を出し穂状疎らに付け、花冠は長さ12
〜20mm下部長い筒形で先は2唇形、上唇は紅紫色の兜形で下唇は白色で横に広がり浅く3裂し、
基部に寄って2個の米粒状白色~薄黄の隆起が有り、その内部部分に黄色い2個の斑紋。

苞葉は卵形下部に少数の刺状鋸歯が付き、萼は鐘形で先は4裂し裂片楕円形か披針形で先は鈍頭。

茎は直立又は斜上し高さ20〜50cmで疎らに枝を分け、葉は5~10mmの柄が有り対生し長さ
3〜6cmの長楕円形~長楕円状披針形で、先は細くなるが鈍頭の全縁で表面は暗緑色。

シコクママコナの特長は苞の縁に歯牙が有り、花は上唇が赤紫色で下唇は白色、斑紋が白〜黄色で
喉が黄色を帯び、ミヤマママコナは苞は卵形~披針形の葉状で全縁。

花の名前は「飯子菜」が使われているが飯子と言う言葉は辞書に出て来ない、下唇に付いている二つ
の白い隆起を「飯子」と表現した?、然し「子」は米粒より小さいからか?大きさが余り変わらない
ので、継子に食べさせる「不味い菜=継子菜」説を取りたい。

  追:APG植物分類体系で科がゴマノハグサ科からハマウツボ科に移されたようです。

        山歩き記録 ⇒納古山
              *ゴマノハグサ科ママコナ属   ・ママコナ   ・タカネママコナ


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