「マルバハギ」
岐阜県美濃加茂市 高木山にて (2006.9.14)
高木山山頂の櫓の展望台より西に進んで、石碑の愛宕神社に寄り降ると萩の花が一杯咲いていた。
本州及び四国・九州の日当りの良い山地に自生し、8〜10月頃枝先に紫紅色の花を多数付ける。
花は葉脇から短い総状花序を出し固まって付け、長さ1〜1.5cmの蝶形花で外側1個の旗弁は
大きく半円状、中の翼弁2個は小さく唇状で縦に付き、その中に竜骨弁(蝶形花で翼弁の下位に
付く左右一対の花弁)1個が僅かに出て、基部の蕚は5裂し先は針状で鋭い。
幹の高さ2〜3mで良く分枝するが枝は垂れず、葉は3出複葉で小葉は長さ2〜4cmの楕円形又は
倒卵形で中心部が最も幅広く葉柄が短い為茎の近くに集まって付き、先は円頭や短い針状も見られ、
葉の表面は無毛で裏面と若枝には伏毛。
花序が短く葉の付け根に花が集中して付くのが見分けのポイントとされ、分布地域が重なっていて
似るヤマハギは、葉の脇から長い総状花序を出し花が付くので葉先に花が散らばって付いている。
木の名前は諸説有り断定出来ず、古株からも芽を出し生え芽(はえぎ)が「ハギ」になったが有力?
本種の葉が丸く「丸葉萩(マルバハギ)」と付いた。
分布地域が重なる「筑紫萩(つくしはぎ)」は葉先がやや窪み萼裂片の先は円頭、本種も葉先は時に
凹むのも見られるが1枚目の写真の通り萼裂片の先は針状。
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