「マムシグサ」
長野県南信濃村 熊伏山登山道にて (2005.6.4)
一般に静岡県の浜松方面から登られる「熊伏山」に、長野県側から登ろうと遠いが
行ってみると、
通行止めが有り迂回し青崩れ長野県側登山口から山頂を踏み、下山時に大きな蝮草
に会えた。
本州関東地方以西及び四国・九州の山野の林に自生、4〜6月蝮が舌を出した様な
花を付ける。
花は葉の展開と同じか少し遅れ開き、長い花柄の先に花弁(苞)が1枚で作られた
緑色~紫褐色
の長さ8〜15cmの仏炎苞で、白色の筋が何本も入り筒部口辺りは少し開き舷部
は卵形で先は
徐々に細くなって尖り、中に1個の根棒状で先が頭状の付属体が付く。
茎は偽茎(葉鞘(ようしょう)=葉の基部が合わさり刀の鞘のようになっている
部分)で、高さ
30〜120cm、雌雄偽異株(しゆうぎいしゅ)=「球茎が4g以下無性、
4~21g雄で、
それ以上は雌株に性が変わる性質」を持ち、葉は斑模様の根生で掌状2枚の基部が
合わさり
鞘状で、先端が開き大きさ不揃いの小葉は鳥足状に付く。
花の名前は仏炎包が横に伸び、蛇が舌を出す姿に茎が蝮(まむし)の模様に似て
「蝮草」と付く。
山歩き記録
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