「蝮草」    サトイモ科テンナンショウ属
「マムシグサ」    岐阜県山県市 北山登山道にて (2003.5.4)
この山は花が多く見られる事で知られ愛好家が訪れ、 道も鉄塔や反射板が有り確かで楽しめる。

     山歩き記録 ⇒北山
「マムシグサ」     長野県南信濃村 熊伏山登山道にて (2005.6.4)
一般に静岡県の浜松方面から登られる「熊伏山」に、長野県側から登ろうと遠いが 行ってみると、
通行止めが有り迂回し青崩れ長野県側登山口から山頂を踏み、下山時に大きな蝮草 に会えた。

本州関東地方以西及び四国・九州の山野の林に自生、4〜6月蝮が舌を出した様な 花を付ける。

花は葉の展開と同じか少し遅れ開き、長い花柄の先に花弁(苞)が1枚で作られた 緑色~紫褐色
の長さ8〜15cmの仏炎苞で、白色の筋が何本も入り筒部口辺りは少し開き舷部 は卵形で先は
徐々に細くなって尖り、中に1個の根棒状で先が頭状の付属体が付く。

茎は偽茎(葉鞘(ようしょう)=葉の基部が合わさり刀の鞘のようになっている 部分)で、高さ
30〜120cm、雌雄偽異株(しゆうぎいしゅ)=「球茎が4g以下無性、 4~21g雄で、
それ以上は雌株に性が変わる性質」を持ち、葉は斑模様の根生で掌状2枚の基部が 合わさり
鞘状で、先端が開き大きさ不揃いの小葉は鳥足状に付く。

花の名前は仏炎包が横に伸び、蛇が舌を出す姿に茎が蝮(まむし)の模様に似て 「蝮草」と付く。

      山歩き記録 ⇒熊伏山
「マムシグサ果実」    長野県塩尻市 霧訪山登山口にて (2005.10.16)
小野宿の面影を残す町を西北に抜け、道が整備された霧訪山に登ると、北及び南の 両アルプス
及び八ヶ岳の大展望が待っていて楽しんだ。

マムシグサの果実は登山口直ぐ脇に有り、鮮やかな赤色で実も結構大きく目立って 見付けられ、
雌株の棍棒状花穂が花後苞が枯れ実が肥大、緑色から赤色に熟し鳥に運ばれ増える。

本草は実を含め全草有毒で、汁液が肌に付くと痒みやただれ、食べると嘔吐や腹痛を 起こす。

     山歩き記録 ⇒霧訪山


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