84 | (きりとうやま) 1,305m |
H16年10月16日 10時00分〜13時00分 長野県塩尻市 曇り後晴れ |
”360度の 大展望 特に奥穂高が” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
天気が良さそうで急に行く事にするが紅葉も未だ標高の高い所で、
半年振りでは行程の長い所は無理だ。
7時10分家を出て中央高速道を伊北ICに向かう、 快晴の天気予報だったが曇っている。 駒ヶ根に来ると曇り空だが南アルプスは見え、 中央アルプス側は晴れ宝剣岳も確認出来た。 伊北ICで降りると料金所ゲートの直ぐ左に朝顔が見事に咲き、 時期的に遅い為聞いてみると「西洋朝顔」でここの名物との事。 料金所を出て直ぐ右の153号を辰野〜小野方面に北上し、 小野の街に入ると昔の小野宿の面影を残す建物が多く見られた。 小さな町で適当に左に入ると目印の両小野小学校が見え、 山へ北上するも登山口は見当たら無い。 くるくると回ってみても同じで、 参考にしたホームページの通り行こうと153号に戻り再度確認した。
中学校の脇を通ると「霧訪山」案内が立ち、 山に向かうと直ぐ家は無くなり農道になった。 右にこんもりと盛り土した所に水源施設、 その奥に大きく霧訪山駐車場の案内が見られる。 駐車場には車が3台有り、 後3台止められるがここ以外に駐車可能スペースは無さそうだ。 霧が深く山は全く見えず、 天気が回復する迄近い「枝垂れ栗自生地」に行こうかと思案する。 駐車スペースは少なく他に行っている間に、 一杯になると困ると思っていると男性が下山してきた。 山の様子を尋ねると山頂は雲の上で、 周囲の山は雲海の上にズラリ見えたとの事。 良い情報を頂いたと10時歩き始める、 直ぐ登山口に来ると「霧訪山登山口」の横断幕が掛けて有った。
登山口の手前に鮮やかな赤い実が成っている草が見られるが、 マムシグサの実の様だ。 登山ノートに記帳した、その脇には登山用の杖が一杯置いて有る。
御嶽大権現の石碑が立つ所に着いた、 ベンチが有るが立ったまま小休止する。 久し振りの山歩きで厳しいが山頂迄1時間の案内が有り、 トラロープが張られ「茸山の為入山禁止」の札が幾つも有った。 登山口も登山道以外に入らないようの注意書きが有り、 トラロープと共に梱包用テープも使われ雰囲気を害し惜しい。 単独の男性が下山してきた、 やはり山頂での眺望は良く白馬も見えたと言われる。 10時30分小さなピークに上がると、 「かっとり城址」と書かれた標柱が立っていた。 平坦な所は広く無く、城が作られる程のスペースは無い様に思え砦程度?
直ぐ先に送電線鉄塔が立ちベンチも有ったが入らずそのまま通過、山道は急だが自然で気持ちが良いが周囲は赤松が主の雑木林で眺望は得られ無い。 緩急を繰り返し高度を上げると青いブリキ屋根の避難小屋に来た、小屋は非常に狭く床も付いて無かった。
「山頂まで20分」の案内に来た、 指標は10分毎に見られたが余り当てにならないタイムだと思う。 トラロープの所に鎖が有り登山者用の鎖なのか?確かに急な登りとなってきたが鎖は全く必要無い斜度だ。
11時右側が開けた所に上がると見晴台の標柱が有り、 美ヶ原・車山・蓼科~八ヶ岳へと見渡せる。 少し霞んでいるが眺望はなんとか利くようだ、 直ぐ近くの山は霧訪山から続く大芝山が大きい。
最後の急登を上ると、11時15分二等三角点「霧訪山(きりとひやま)」の有る山頂に着いた。 (点の記は明治35年の記録で振り仮名が「きりとひやま」とされるが、何と発音するのか?) 正面の奥穂高岳に日が差しているようで、 白く輝き思わず ”素晴らしい!” と歓声を上げる。
360度眺望が広り穂高の右に僅かに槍ヶ岳と常念岳・燕岳、 鹿島槍・白馬そして遠く雨飾山・妙高山。
その右は美ヶ原で王ヶ頭のアンテナも確認出来、そして美しい形の蓼科山と続く。
八ヶ岳の天狗岳・赤岳・権現山・網笠山と続き、南アルプスは甲斐駒ヶ岳・ 仙丈ヶ岳・北岳を確認した。 西方面の中央アルプスは経ヶ岳に隠れ、 空木岳が少し覗いているだけで殆ど見えて無い。
大きな鉢盛山の左の山並の上に、御嶽山は山頂部のみがちらっと出ている。 夫婦と小学生二人の先客がいる山頂は余り広く無く、 団体が登ると一杯になりそうだ。
山頂は二等三角点「霧訪山」と小さな祠が二つ並び、 それに円形の方位盤が設置され山座同定に助かる。
山頂部は風が有り汗も冷えて寒い、直ぐ先の鐘の所は風も弱く 暖かいコーヒーを入れる。 鐘は「登山安全祈願の鐘」と有るが山で鐘を鳴らす気にはならず、 静寂に勝るものは無い。 青空に真っ白な雲が北から南にずっと続いていて、思わず見とれる。 山頂の一部が囲いが有り、 オキナグサが咲くとされ花の時期は楽しめるかも? 12時15分下山開始一気に降って行くが振り向くと妻が見えない、 待っても降りて来ないので登って見に行こうかとした時やっと見えた。 膝が痛いと言っていて然も両方が、 やはり暫く歩いて無い為痛くなった様だ。 二人の登山者に会うと二人共ダブルストックで早いペースで登って行った、 13時車に戻る。
この山は標高差は無く簡単に登れて、 360度の眺望が得られる貴重な山でお勧め。 下山後国指定天然記念物「しだれ栗自生地」を見に行く、辺りは公園化され車で直ぐ近く迄行けしだれ栗は樹形が面白く大木が何本も有り、落葉時は面白い景観が見られそう。
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確認出来た山: ・奥穂高岳・北穂高岳・蝶ヶ岳・常念岳・大天井岳・燕岳・爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 ・白馬三山・西穂高岳・霞沢岳・鉢盛山・御嶽山・甲斐駒ヶ岳・北岳・仙丈岳 ・塩見岳・蓼科山・横岳・縞枯山・丸山・天狗岳・硫黄岳・横岳・赤岳・権現山・編笠山 |