「ハンショウヅル」
愛知県足助町 えびねの森にて(2009.5.14)
個人の「えびねの森」は名前の通り森の斜面に、花の色が違う色々なエビネが植えられて楽しめた、
この花は森入口近くに咲いていたが時期が早く、少し後になれば開いて半鐘に似た形になると思う。
本州及び九州の山地や丘の林の中や林縁に自生の蔓性落葉樹で、5〜6月頃長い花柄の先に紅紫
色の花を1個付ける。
花は葉の脇から6〜12cmの途中に小苞が1対付く花柄を出し垂れ下がって付け全開せず、長さ
3cm程の鐘形で花弁は無く質の厚い萼片が4個、外側には短毛が見られ縁に白毛が密生し、雄蕊
多数のその中心に雌蕊が多数で、花柱は花後伸長し長毛が密生。
茎は暗紫色を帯び蔓状に伸び2〜3m、葉は対生し長い柄が付き3出複葉で小葉は殆ど無柄の卵形
〜楕円形の4〜9cmで葉脈が目立ち、先は尖り上縁に荒い鋸歯が付き葉質はやや硬く両面に短毛。
花後狭卵形の実に綿毛が垂れ下がり尾状に付き、果実が熟すと風に乗り飛んで広範囲に散布される。
花の名前は蔓性植物で、形が火災を知らせる半鐘に似て、「半鐘蔓(はんしょうづる)」と付いた。
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