「田虫葉」 噛む柴・砂糖柴・匂辛夷  モクレン科モクレン属
「タムシバ」 カムシバ・サトウシバ・ニオイコブシ  福井県大野市 平家岳にて(2007.5.24)
面谷鉱山跡の先に有る登山口から直ぐ尾根に上がり、伐採され日差しが強い道を行き30番鉄塔に上がる。

白いタムシバが何本も咲くのが見え、寄ると土壌が良いのか花弁が幅広く優雅さの有る花が付き、日射し
が強く撮影条件は良く無かったが、1枚目写真は蝋細工の様で2枚目写真は光の陰が動きを感じて面白い。

本州・四国・九州の特に日本海側の山地に自生の落葉小高木で、4〜5月頃芳香の有る白色の花を付ける。

花は大きさ6〜10cmと大型で花弁は普通6枚、萼片3個は小さい花弁状をし、雄蕊雌蕊共多数で花弁
の基部が淡赤紫色を帯びる事も有り。

木の高さ3〜9m、樹皮は灰色〜灰褐色で皮目が多く縦に並び、枝は緑色の葉芽が棍棒状で葉は互生し、
長さ6〜14cm広披針形~卵状長楕円形で無毛の全縁、表面緑色裏面粉白色(コブシは緑)を帯びる。

木の名前は葉を噛むと爽やかな甘味がして「噛む柴」、転じて「田虫葉(たむしば)」となったとされ、
別名「砂糖柴」も同様に葉を噛むと甘い事により付き、「匂辛夷」は花に優しい上品な香りがし付いた。

似る「辛夷(こぶし)」は花柄に1個の葉が付き高さ5〜18m、本種は花柄に葉が無く高さが9m以下。

       山歩き記録 ⇒平家岳
「タムシバ」      福井県勝山市 赤兎山登山道にて(2006.6.29)
小原林道の登山口から登り始め、 ブナの混じった登山道を登って行くと真っ白な花が咲いている、
花弁が細長く何時も見るタムシバより大きな花で、 優雅に飛んでいるかの如く美しく咲いていた。

       山歩き記録 ⇒赤兎山
「タムシバ」    岐阜県白鳥町 銚子ヶ峰登山道にて (2002.5.25)
一ノ峰から別山へ「美濃禅定道(みのぜんじょうどう)」が続き、美しい別山が見られ、
花も多く登り始めの少し先からずっと咲き、道は歩き易く花を楽しみながら登られた。

     山歩き記録 ⇒銚子ヶ峰


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