「酸実」 「小林檎 ・小梨 ・三葉海棠」   バラ科リンゴ属
「ズミ」      瑞浪市 屏風山にて (2009.5.24)
殆ど歩かれて無い早付尾根ルートで登るが歩き難い、やっと尾根に上がり黒の田湿原に行くと、
ハルリンドウは終わりに近く花は僅かしか無い、未だ若い木だがズミの花が満開で迎えてくれた。

花がぱっちりとし清楚な感じの美しい花で、湿原に1本だけなので順調に成長する事を願いたい。

      山歩き記録 ⇒屏風山
「ズミ」 「・コリンゴ ・コナシ ・ミツバカイドウ」   長野県 入笠山にて (2005.6.22)
入笠山登山口と湿原の中間辺りに駐車し湿原に降ると、スズランの甘い香りが漂いレンゲツツジが満開
で楽しめ、戻りマナスル山荘前の入笠山登山口から入ると、清楚なズミの花があちらこちらに見られた。

沖縄を除く日本全国の日当りの良い山野に自生の落葉小高木〜高木で、5〜6月枝先に白色〜淡紅色
の花を付ける。

花は短枝の先に付け、蕾の時は赤っぽく開くと真っ白な大きさ2.5〜4cmの5弁花で、雄蕊20個
の雌蕊(花柱)3〜4個で基部に白毛が有る。

木の高さ約10m若枝に軟毛が見られ、葉は互生し花の付く葉は長さ3〜8cm長楕円形〜卵状長楕円
の基部円形か楔形で、縁に細鋸歯と両面に軟毛が見られ、長枝の葉は少し大きく3〜5裂が多い。

果実は6〜10mm球形で酸味が強いが、霜が降りる頃に赤や黄色に熟し多少の甘味が出て、生食や
ジャム又は果実酒に使用。

花の名前は葉と樹皮から黄色の染色材料を採取した事から、染(そ)みが転訛し「ズミ」になった説と、
実は食べられるが酸っぱい事から、酢実(すみ)が転訛し「ズミ」になるの説が有る。

別名「小林檎」は実が小さいが形が林檎に似て付き、「小梨」は資料に記載が無いが実は表面の色も形
も似て無く花が似て実が小さくて付いた?

「三葉海棠(みつばかいどう)」は、中国名の「海棠」をそのまま読み和名としたとされ、中国で海棠
は美人の代名詞で高貴な花を指す。
然し三葉は?長枝の葉は3裂するのが多く三葉と言えるも、花の付く枝の葉は長楕円形で合わないが?

似るバラ科ナシ属の「山梨(ヤマナシ)」は葯が紫色を帯び、花弁は蕾・開花後のどちらも白でズミの
ように赤味は帯びず、葉はズミ長さ3〜8cmに対し6〜18cmと大きい。
果実の梨の元になった木で2〜3cmほぼ球形の実が付き、形も梨の長十郎に少し似るが固くてジャリ
ジャリし不味いとされる。

        山歩き記録 ⇒入笠山
「ズミ」     福井県大野市 杓子岳にて (2003.5.17)
舗装道だが長い林道報恩寺線で経ヶ岳駐車場に着き、登山口に進むとズミの花が咲いていた、
その後はこの木は見られ無く、山は体調が優れず目の前に聳える経ヶ岳を見て中岳で帰る。

      山歩き記録 ⇒杓子岳


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