「更紗灯台」   ツツジ科ドウダンツツジ属
「サラサドウダン」    岐阜県揖斐川町 三周ヶ岳にて (2009.6.15)
美しい新緑を楽しみながら夜叉ヶ池に着き、三周ヶ岳に向うとドウダンツツジが咲き、 山頂迄淡い
橙色と淡い紅色の花が咲き続いて楽しめたが、登山道は半藪状態で歩き難い道だった。

山頂を踏み夜叉ヶ池に戻りニッコウキスゲの咲く時期で、夜叉ヶ丸へ急登し一面に咲く花を楽しむ、
花の色が能郷白山や入笠山の様に濃く無く、ここのは優しい色合いで上品さを感じる可愛さで好み。

       山歩き記録 ⇒三周ヶ岳
「サラサドウダン」    長野県 入笠山湿原にて (2005.6.22)
マナスル山荘下の大阿原湿原と入笠湿原の分岐広場に駐車、入笠湿原に降ると山彦山荘前に見られ、
ここの花も能郷白山の花と同じ花弁に入る筋が淡黄色で無く赤い、やはりベニサラサとの中間種?

木に花がびっしりと付き、入笠湿原は今がドウダンの最盛期で湿原一帯が甘い香りに包まれていた。

       山歩き記録 ⇒入笠山
「サラサドウダン」    岐阜県 能郷白山にて (2001.6.3)
能郷谷登山口から登ると直ぐ沢を石で渡り、その後は急な斜面を短いジグザグで真っ直ぐ上がり、
林道を横切り今度は尾根筋の急な登りが続くと、先端部が赤いドウダンツツジの花が咲いていた。

その後もほぼ一直線の急登が続き、「前山」近くに突然左側に美しい「能郷白山」
が見え感激。

北海道及び本州の深山に自生の落葉低木で、6〜7月頃枝先に帯白色又は
帯淡黄色で紅色の筋が入り先端は淡紅色を帯びた花を付ける。

花は鐘形長さ1〜1.5cmを総状に多数吊り下げ、花冠5浅裂し裂片は丸く、
先端は淡紅色~紅色を帯び花軸に淡褐色の軟毛や開出毛が見られ、雄蕊10個
の花糸は短く毛が有り雌蕊1個蕚は深く5裂。

木の高さ4〜5mで輪生状に分枝し枝は灰色で滑らかで、葉は枝先に輪生状に
集って付き楕円形〜倒卵形の長さ3〜6cm、両端は尖り縁に細鋸歯が有り裏面
主脈に赤褐色の毛が見られる。

木の名前「サラサ」は更紗染めの模様に花の姿が似て、「ドウダン」は枝分枝の
形が結び灯台=昔の灯明台で三本の支柱を組み真ん中で結び上下を開き安定
させ頭部に油の皿を載せる物」に似て付き、発音のトウダイが転じ「ドウダン」。

他に赤い花を付けるドウダンで、関東地方~南に自生「ベニドウダン」と、関東
地方~近畿地方に濃赤色の花を付ける「チチブドウダン」や、東北地方南部~
中部地方北部に自生で花に濃赤色の筋が入る「ベニサラサドウダン」が有る。

     山歩き記録 ⇒能郷白山
*ツツジ科ドウダンツツジ属   ・ベニドウダン(チチブドウダン)


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