「イワザクラ」
岐阜県山県市 神埼川支流にて (2007.4.9)
川の険しい岩壁にへばり付いて咲き、花の色や形が良いし厳しい条件に咲いていて余計に美しく思う。
岐阜県及び紀伊半島・四国・九州の限定地に自生し、4〜6月岩混じりの斜面や岩の棚に花を付ける。
花は春に伸ばす高さ5〜15cmの花茎の先に紅紫色の花を2〜5個散形に付け、大きさ2.5〜
3cmの花弁状に5裂の合弁花で裂片の先は浅く2裂し、花の喉部は橙黄色か黄白色で、蕚は薄緑色
の半ば迄5裂し蕚裂片は鋭頭。
サクラソウ属は「短花柱花」と「長花柱花」が有り、1枚目と3枚目写真は短花柱花で2枚目写真は
長花柱花、短花柱花は雄蕊5個が見え雌蕊花柱は隠れ、長花柱花は雌蕊花柱が見え雄蕊5本は短く
隠れた状態。
葉は数枚根元に集まり円形か縦長気味円形で基部心形の長さ3〜7cm、縁は不規則に浅裂し不揃い
の鋸歯が有る。
花の名前は主に岩の多い石灰岩地に自生し、花が桜の花に少し似て「岩桜(イワザクラ)」と付いた。
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