「アカモノ」
「イワハゼ」
岐阜県郡上市 大日ヶ岳登山道にて (2006.6.19)
桧峠から登り眺望の良い鎌ヶ峰から大日ヶ岳山頂方面に向かうと、
なだらかな下りでアカモノが見られ、
花の開く時期に早い様で咲き初めの様子、
開花しているのは少なく岩場にへばり付くように咲いていた。
北海道・本州・四国の深山や亜高山に自生し、
6〜7月頃枝先や葉脇から小さな苞葉の付く赤褐色の
毛が目立つ数本の花柄を出し白色の花を付ける。
花は帯赤味も有り長さ7〜8mmの釣鐘形で先が5裂し反り返り、
赤い萼も5裂で毛が密生し先は鋭頭。
常緑小低木で地を這うように伸ばし枝を分け、
上部は斜上し茎の高さ10〜20cmで赤褐色の毛が生え、
葉は互生し長さ1.5〜3cm卵形の革質で厚く光沢有り、
先は尖り縁に少し長い毛の有る細鋸歯が付く。
実は径6〜8mm楕円形の赤い液果を上向きに付け、
りんごのような味がし美味しいとされるが未体験。
花の名前は中部や近畿地方の一部地域で木の実をモモと言い、
赤い実で「赤モモ→アカモノ」に転訛した、
別名は本種の実が、実から蝋を取る櫨の木(はぜのき)に似て、
岩場に多く自生し「岩櫨」の別名が付く。
山歩き記録
⇒大日ヶ岳
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