「赤物」 (岩櫨)   ツツジ科シラタマノキ属
「アカモノ」 「イワハゼ」    岐阜県揖斐川町 三周ヶ岳登山道にて (2009.6.15)
夜叉ヶ池から三周ヶ岳方面に進むと急登となるが、 距離は僅かで「夜叉壁の頭」と呼ぶコブに上がる、
眺望が広がり向かいの「夜叉ヶ丸」への急斜面が良く見えて、 この辺りの砂礫が多い所に咲いていた。

      山歩き記録 ⇒三周ヶ岳
「アカモノ」 「イワハゼ」    福井県勝山市   赤兎山登山道にて (2006.6.29)
小原林道の赤兎山登山口から登り始めると、 直ぐアカモノが見られその他色々な花が咲いていた。

      山歩き記録 ⇒赤兎山
「アカモノ」 「イワハゼ」    岐阜県郡上市 大日ヶ岳登山道にて (2006.6.19)
桧峠から登り眺望の良い鎌ヶ峰から大日ヶ岳山頂方面に向かうと、 なだらかな下りでアカモノが見られ、
花の開く時期に早い様で咲き初めの様子、 開花しているのは少なく岩場にへばり付くように咲いていた。

北海道・本州・四国の深山や亜高山に自生し、 6〜7月頃枝先や葉脇から小さな苞葉の付く赤褐色の
毛が目立つ数本の花柄を出し白色の花を付ける。

花は帯赤味も有り長さ7〜8mmの釣鐘形で先が5裂し反り返り、 赤い萼も5裂で毛が密生し先は鋭頭。

常緑小低木で地を這うように伸ばし枝を分け、 上部は斜上し茎の高さ10〜20cmで赤褐色の毛が生え、
葉は互生し長さ1.5〜3cm卵形の革質で厚く光沢有り、 先は尖り縁に少し長い毛の有る細鋸歯が付く。

実は径6〜8mm楕円形の赤い液果を上向きに付け、 りんごのような味がし美味しいとされるが未体験。

花の名前は中部や近畿地方の一部地域で木の実をモモと言い、 赤い実で「赤モモ→アカモノ」に転訛した、
別名は本種の実が、実から蝋を取る櫨の木(はぜのき)に似て、 岩場に多く自生し「岩櫨」の別名が付く。

       山歩き記録 ⇒大日ヶ岳


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