135 | (だいにちがたけ) 1,709m 「桧峠コース」 |
H18年6月19日
8時10分〜15時50分 岐阜県郡上市 晴れ時々曇り |
”鎌ヶ峰~山頂迄の 稜線を見ると 歩きたくなる” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
暑い日が続いている!涼しい山は無いかと思うが遠い所ばかりだ。
ゲレンデ歩きが暑いのではと心配するが、 火曜日以降天気が崩れそうだ。 それにゴンドラが出来る迄皆さんが歩いた道程を、 経験したいとの思いも強い。 ばてた時は鎌ヶ峰で戻れば良いとし、 6時20分家を出て東海北陸自動車道を御嵩ICで入り北上した。 白鳥ICで降りるか迷ったが、 早く着くのではと高鷲ICで降り156号を戻り314号に右折する。 スムースに走り登山口の桧峠に着くと、 小屋の後ろの駐車場には1台車が止まっていた。 8時10分駐車場奥に立つ立派な登山口標柱から歩き始めるが、 予報通り天気は良さそう。
この石以外「国境宿の遺跡」らしいのは見当たらず、 一帯は杉が茂り暗い場所になっている。
自然林となり少し登りになると足元に白い花が咲いていて、 丸い葉に特長有るが花の形は苺の花だ。 スキー場のコースに出て、 登山道はゲレンデの右端に有り時々木陰を登る事になる。
暑さを心配していたがこれは助かりそうで、背後に白鳥高原スキー場と毘沙門岳が見えてきた。 暫く登ると遥か遠くにリフトの終点が確認出来るが、未だかなり距離が有り遠い。
花はニガナが目立つだけで他には見当たら無い、道は歩き易いが一本道で単調さには閉口する、時々日向になるが殆ど日蔭だが暑く、時々涼しい風が吹き抜けるのが嬉しい。
タニウツギのピンクの花が咲いているがこの木も1本だけ、 リフト終点が近くなってきた。 スキー場コースから離れ林の中を一登りで9時25分リフト終点広場着く、ベンチが有り座って休憩、前方には毘沙門岳が見えその右は野伏ヶ岳だと思うが霞んでいる。
ここから笹が刈られた階段状の急な登りとなってきて、 切り口から最近笹が刈られた様子。
少しでなだらかになりブナの多い落葉樹の道となると、 マイヅルソウが一杯咲いている。
暫く平坦な林の中が続くと、 チラチラと「鎌ヶ峰」や「大日ヶ岳」が見え始めたが未だ随分遠い。 大岩の横を通り林から抜け出すと前方に鎌ヶ峰・大日ヶ岳、 振り返ると登って来た尾根が見えている。
10時15分「水後山(すいごやま)」に着いた、 三等三角点「三方崩」の有る山頂はかなり狭い。 *点の記は傾斜扱いで成果閲覧停止中だが、読みは「さんぽうくずれ」だと思う。 尚白山に近い「三方崩山(さんぽうくずれやま)」2,059mの二等三角点は点名「三方崩岳」。 休んでいると虫が一杯寄ってくる、 虫除けスプレーを出して腕に掛けたら誤って目に入ってしまった。 痛いので説明書を見ると良く洗うようにと書かれて水で洗うが、 幸い暑さを考え多めに水を持っている、この暑さならそんなには必要無さそうで目を洗う事が出来たが、水が貴重な時は困ったと思う。
ここからも鎌ヶ峰と大日ヶ岳が見えている、 少し進むと左に残雪の山がチラッと見えた。 緩やかにアップダウンし進むと前から単独の人が降って来る、近付くと若い女性で「早いですね、もう大日迄行って見えたんですか?」と聞くと、「そうです」との返事。 「暑いし先の鎌ヶ峰で帰ろうと思っているんです」と言うと、 「この先案外簡単だった」と言われた。「それなら頑張ろうかな」と言い別れた、 単独でこのコースに来る女性なので経験十分な人だと思う。
視界がぱっと広がり鎌ヶ峰が目の前に見え、 かなりの急登の様だがルートが見えるとファイトが沸く。 それにしても絵になる風景だ!大きく降り急登に掛り息をきらせながら11時「鎌ヶ峰」に着いた、前方に別山が見えているが雲が掛かり、白山は完全に隠れている。
眺望抜群で見渡す事が出来るが残念ながら雲が有り又霞んでいる、 ここは狭くて通過点の様な場所。
大日ヶ岳山頂方面尾根道が山頂迄続いているのが見え、面白そうだ行こう!尾根の少し右寄りに付けられた道は右側が切れ落ちて油断すると危ない、余り脇見しながらは歩けない。 北側が潅木帯の為風も遮られるので暑い、 然し寒い時の事を考えるとこの道の付き方が正しいと思う。
岩肌にアカモノの群落が有るが満開はこれからだ、潅木帯の中にイワカガミも見られるが少ない、コバイケイソウは未だ全く花は開いて無く、又痩せたゴゼンタチバナも有った。
右の深い谷は緑が美しいと思って進むと急降下地点に来た、 降った後の登りのルートがずっと見える。
厳しい登りの様だがこの感じも好きだ! 勇んで降ると白山がチラッと見え雲は取れて来るのか?
一部岩を掴んで登る所も有るが、 全般に登り易い道で11時55分「大日ヶ岳」山頂に着いた。 一等三角点「大日ヶ岳(だいにちだけ)」の他に石碑等色々な物が有り、 人は単独の男性が居るだけ。 (点の記では「大日ヶ岳」と漢字表記し、読みは「だいにちだけ」とされ「ヶ」は読んで無い) 「白山が見えそうで見えないですね」と言うと、「昼食を食べ一時間居るが見えて来ない」と残念そう、色々山の話をして引き止めてしまったが、登って来られた蛭ヶ野方面に先に帰って行かれた。
12時50分下山開始し、 大きく笹が切り開かれた道を前方に野伏ヶ岳を見ながらどんどん降る。
降り切り鎌ヶ峰の登りに入るが、 思った程苦しく無く13時30分「鎌ヶ峰」に戻った。
又急降下し緩やかな水後山の登りに掛かるが、今度は結構苦しい。 やっと「水後山」に戻り腰掛けたと同時に携帯が鳴る、 妻から電話だが息が切れ話しがし辛い、さくらんぼ狩りに信州に行っているが、 「南アルプスも八ヶ岳も綺麗に見えるがそちらはどう」と言う。 こちらは眺望は駄目だと答える。
ブナの多い新緑が太陽の光の関係で朝より美しくなり、 楽しみながら14時50分リフト終点に戻った。
又もベンチでゆっくりしゲレンデを降って行くが、 朝と違い太陽がまともに当りこれが延々続いて辛い。 やっと林の中に入りほっとする、 祠の辺りに来ると5人連れの山菜取りのグループが入ってきた、ゲレンデには取り頃のワラビがあちらこちら見られ、あれなら直ぐ袋一杯になりそうだ。
登山口近くのチゴユリ群落地に来るとホウチャクソウが見られ、 これも集まって有るが満開に少し早い。 15時50分車に戻る。
直ぐ近くの「満天の湯」入浴料800円(値上げしたように思う)で汗を流し帰った。 最初のゲレンデの登りは単調で、 ウイングヒルズスキー場のゴンドラを利用すれば省く事が出来る。 水後山から先は景観が良く山歩きが楽しい、澄んだ眺望の利く日に再度登ってみたい山の一つ。
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確認出来た山: ・白山 ・別山 ・三ノ峰 ・小白山 ・野伏ヶ岳 ・薙刀山 ・毘沙門岳 ・鷲ヶ岳 出会った花: ・チゴユリ ・ホウチャクソウ ・マイヅルソウ ・アカモノ ・ゴゼンタチバナ ・イワカガミ ・コバノフユイチゴ |