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前高森山
(まえたかもりやま)
1,646m
本高森山
(ほんたかもりやま)
1,890m
H21年10月28日
9時10分〜15時15分
長野県下伊那郡高森町
晴れ時々曇り
”唐松林の登山道は
 歩き易い道が続くが
 見所は少なさそう”
 唐松の紅葉が良い頃だと思い、 唐松が多く見られる伊那谷の山で未踏の「本高森山」に行ってみよう。

 7時10分家を出て多治見ICで中央道に入り松川ICを目指す、 恵那SAで朝食を取りガソリンを補給、 松川ICで降り最初の信号を右折し15号三州街道を進む、街道沿いで立派な民家が見られた。

林道の登山口には数多くの案内
 松川町から高森町に入り直ぐ、 信号の無い交差点に高森カントリークラブの看板を見て右折。

 良い道を行くと突き当たる感じに来るが道なりに進み、 左奥クラブハウスを見送り直進した。

 カート横断注意の看板を見て、 少し先でゴルフ場と別れ山の中へ入る。

 左に池が有り駐車出来る空地をやり過ごし、 直ぐ同じ左に池に見て進むと林道分岐に来た。

 右に大沢川を渡ると少し道の膨らみが有るが先に進む、 地道になったが未だ状態は良い。

 Uターン気味に左に曲がると、カーブ地点に道の膨らみが見られる。

 その先道の状態は少し荒れて来たが問題無く、 先に進むと賑やかに看板の立つ登山口に着いた。

 道幅が余り無く少し先に進むと広い膨らみが有ったので駐車し、 登山口に戻り9時急な斜面を登り始める。
しっかりした登山道 赤松林が暫く続く

 ジグザグの歩き易い道となり尾根に上がると、 赤松林の中にしっかり踏まれた、石も無い平坦な道が続いた。

 紅葉が出て来た、右山に変わったので四等三角点「峠頭(とおげがしら)」が 有る筈だが顕著な道は無い。
自然林となる モミジの紅葉が見られる

 1箇所これかと思う踏み跡らしいのが見られたが、 顕著で無いので帰りに余裕が有れば寄ろうと通過した。
緩やかな道が続く 左側には山の斜面の紅葉

 地形図は尾根に破線が続くが右山の道で、 左側紅葉した斜面が見えているが太陽の位置が悪く霞んでいる。

 大木が見えてきてガイドブック「名古屋周辺の山200」にブナとされるが、 違いコメツガの様子。
コメツガの大木 背後に回ると2本で迫力が有る

 奥に行くともう1本大木が有りこちらはシラビソ?、二つ並んでいると迫力が有るがシラビソ? は傷んでいた、一帯が唐松林となり光を通した場所では、黄金色で眩しい位鮮やかになっている。
光を通して眩しいくらいの黄葉が

 然し葉の付きが少し寂しい様に思う、 先日の台風がこの辺りを通過したので大分落葉したのでは無いか?

 尾根を外れ右山で進んで尾根に戻ると急登が始まった、 結構厳しいが道は歩き易い。
南アルプス北岳から塩見岳

 小広場の展望ポイントに来て、 伊奈谷の町と上には南アルプスが見えるが霞んで又雲も有り今日は眺望が良く無い、 北岳・間ノ岳は見えているが仙丈ヶ岳は霞んでいた。
北岳・中白根岳・間ノ岳 塩見岳

 南の塩見岳は割りとはっきりしているが、 荒川岳・赤石岳はぼんやりとしか見えず。

 北の標高点1,479mポイントの寺屋敷への道は、 笹に隠れているのか見当たら無いが?
近い山の斜面の黄葉が迫る

 先に進むとなだらかな道が続き、軽く降ると2本指標の立つ前高森山分岐に着いた、背の高い案内は「吉田山・本高森山」、低いのは「本高森山」「吉田山」「吉田山キャンプ場」「前高森山」。
指標の有る前高森山分岐 前高森山に急登して行く

   帰りは疲れて登るのを止めそうなので、 先に前高森山に行こうと左鋭角に急な斜面を登って行く。

 笹が幅広く刈られた道だがかなりの急を真っ直ぐ登ると、 距離は僅かで緩やかになった。
唐松林の中笹の間を進む 左に「吉田山・吉田山キャンプ場」の案内指標

 唐松林の中を進むと「吉田山・吉田山キャンプ場」の案内が有り、 道が見られるが余り歩かれて無い様だ、コブに上がると道の中央近くに石柱が有るが山頂の札は無い、 先に道が続いているので進む。
笹の切り開きは続いている 「前高森山」山頂は唐松林の中

 少しで10時50分笹が刈られ広場となっている、山名板「前高森山・1634m」が 立つ山頂に着いた。

手前のコブに目立つ「山吹市境」の石柱
 周囲は笹が深く唐松林に囲まれて全く眺望は得られず、 良い場所で無い叉三角点が見当たら無い。

 地形図を出すと三角点が有るのは先程の手前コブで、 ここは標高点1,646mだと思われる。

 然し山頂の山名板は1,634mと有るのだが?

 この先道は全く見られないし、 林で良く分から無いが先に高いコブも見られ無い。

 戻り手前のコブに来ると道の東側に、標柱や囲み石も無く笹に隠れ気味に 四等三角点「前高森山(まえたかもりやま)」が有った。

 中央の背丈の有る石柱は読み難いが「山吹市境」と彫られ、 現在山吹市は無く「高森町山吹」は現存。

 唐松林の樹間に「本高森山」山頂と思うコブが見えるが、 この先開けた所は無く直ぐ見え無くなった。
手前のコブに有る隠れ気味の四等三角点「前高森山」 唐松林の向こうに山頂が見えた

 本高森方面に向うと変わらず唐松林の中を行くが、この辺りから絶え間なく唐松の葉が舞い落ち、 細い小さな葉がパラパラとなので気にはならず、逆に風情を感じる。

 右手深い谷が見える細尾根を通過し、その先急登が始まったら結構厳しい登りが続く。
木の間に北岳・中白根・間ノ岳が再び見えた

 時々止って息を整えては登って行くが、 今の脚力ではこの山の標高差940m辺りが限界なのか。

 その先は緩い登りなったので順調に歩くいて行った、道は変わらず歩き易い。
唐松が降り注ぐ道を行く 樹木の様相が変わった

 右の樹間に北岳・中白根・間ノ岳が下の眺望ポイントより綺麗だが他の山は駄目だ、 樹木の様相が変わって唐松から細い栂の木が多い緩斜面となり、 最後少しの登りで12時20分広い「本高森山」山頂に着いた。
木に囲まれた「本高森山」山頂」 埋まっている三等三角点「本高森」

 中央に立派な山名の書かれた標柱が立ち、 その際に三等三角点「本高森」がかなり埋まって有る。
(点の記「本高森山」で無く山が無い「本高森」でルビは無いが読みは 「ほんたかもり」で良いと思う)

 他に三枚の山名板が見られるがどうしてこうなるのか? 立派な木柱なので他の板は目障りで要らない。

 樹間に近い「大島山」とその先「烏帽子ヶ岳」が一部見えるだけで、眺望は良くない山頂だ、 左奥に「大島山へ」の案内が付けられ、登山道は整備されている様だ。
山頂から少し見える「大島山」「烏帽子ヶ岳」 唐松林の中を帰って行く

 休んでいたら寒くなってきた、 日の当る風が来ない所で昼食にしようと早々に下山開始する。

 少し降ると暖かい場所が有ったので昼食を取り、 午後で美しくなった黄葉を楽しみ乍展望所に戻り休憩としたが、 南アルプスは一段と霞んで早々に立ち上がり歩き始めた。

 コメツガの大木を通過し暫く下ると左山の道となったので、 四等三角点「峠頭」の入り口を気にして歩く。
前高森山の斜面の唐松黄葉

 紅葉が綺麗だと思いながら歩いていて、 行きに見た微かな踏み跡を通り過ぎてしまった。
美しい唐松の黄葉との別れ アキノキリンソウがひっそり咲いていた

 戻る気にもなら無いのでそのまま下り、結局誰にも会わず15時15分車に戻る。

 直ぐ横に軽トラックが止っているが、登山道で会って無いので山仕事の方の様だ。

 唐松の黄葉に期待したが、台風の影響か今一で素晴らしいと言う程で無く、 それに展望ポイント以外殆ど開けず、山の斜面の唐松林は林の向こうにしか見え無い。

 登山道は登り易い良い道だが楽しみは少ない山でお勧め度は低いと思う、 大島山迄行けば大きく広がる眺望が得られる様だが、軟弱な私の足では無理だ。

 伊奈谷中央アルプス側の主要な山、 北から 「経ヶ岳」 「烏帽子ヶ岳」 「本高森山」 「風越山」 と登り終えた、この4山の中では「烏帽子ヶ岳」が変化が有り、眺望にも優れ一番お勧めだと思う。

   関連記録 ⇒「吉田山」   黄葉ハイライト ⇒「本高森山」


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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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出会った花:  アキノキリンソウ


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