253 | (かざこしやま) (権現山 ごんげんやま) 1,535m |
H20年4月30日 7時30分〜13時10分 長野県 飯田市 晴れ |
”登り易い道が続き 眺望の利く時 お勧めの山” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中央自動車道の飯田辺りを走っていると、
左手に立派な山容の風越山が見えていて気になっていた。
多治見ICで入り中央道飯田ICで下り153号に入る、 この山はICからのアクセスが良く無いのが難点だ。 飯田の中心部を通りたく無いので左折、 飯田IC西の信号で256号に右折し松川橋を渡った所の信号を左折する。 Uターン気味に右に曲がると住宅地の中となり、 白山町2の信号で8号に入り左折中央道を潜って進む。 砂払(すなはらい)温泉の三叉路で右に取り飯田西中を見て突き当たり右折、 桜ヶ丘団地に来て「風越山登山口」の大きな標柱が立ち左折。 少しで左にカーブして山に入って行き、 左奥に最終民家を見て進むとクネクネと登った。 舗装の狭い道は路面に水を流す窪みが所々有りゆっくり進むと、 右手スペースが有り水場と石像が有る。
先に進むと少しで終点に来たら小広場で 止めると後続車がUターン出来ず、戻り水場の所に駐車。 ここも駐車は3台〜4台程度か、7時30分歩き始めこの道は「滝ノ沢ルート」とされ、舗装道を川沿いに歩き先程戻った道の終点に着いた。
ヤマブキが咲くのを見て川から離れ右に登ると、 「御瀧場」の案内が有るので道を外れ左に入って行く。
少しで滑滝に来たが小さな滝だった、 滝の手前が崩れて道が狭くなっているので要注意。
戻り幅広い林道の様な道を、緩やかに登って行く。
突き当たる感じで灯篭の立つ広場に来た、 右手「押洞登山口(おしぼらとざんぐち)」から良い道が合流。 大きく立派な「風越山・権現山」案内看板が有り、 左に幅広い如何にも参道らしい道が続いていた。
太い松の木も立ち歴史有る信仰登山の山なのが良く分かる、所々に有る案内看板や石像を見ながら歩き易い道を登って行くが、ずっと道幅は広い。 開けた所に来たが完全に霞んでいる、今日は眺望は駄目で残念。
結構登っているが道が歩き易く作られ余り苦にならず、 「秋葉権現」が奉られた分岐に来た。 右の「虚空蔵山」経由に向うと少し狭くなったが未だ幅広い道が続いている。
木々が刈られた所に来ると8時35分虚空蔵山に着いた、平らな広場で大きなガレージのような休憩所が建ち、右手広場の先は開け飯田の町が広がっていた。
南アルプスも楽しめそうだが、今日は飯田の街さえも良く見え無い。 階段の上に小さな祠が有り覗いたが中には何も無く、 以前は虚空蔵菩薩が祀られていた様だ。
この横に風越山への指標が有り道が続いている、 ミツバツツジの咲いているなだらかな道を進む。
右手唐松林が見えて来た、芽吹いたばかりの新緑が美しい。
左から巻き道が合流し直ぐ、「風越山ベニマンサク自生地」の看板と標柱が立つ所に来た、 左「今庫の泉(いまくらのいずみ)」・「よこてみち」の分岐が有るが、知らない道。
右手にベニマンサクの新緑が続いている、 紅葉が良いと書かれているので秋に来て見たい。 「矢立木」とされた、大きな造り物の矢が2本立てられている所を通過する。
分岐に来て左から道が合流、左は「今庫の泉(いまくらのいずみ)・円悟沢(えんごさわ)」と有った、奥にコブが見えあそこが白山神社奥宮でその左が山頂の様子。
直ぐ上に展望台の案内とベンチが有り、 大きく広がり飯田の街から奥の南アルプスが一望出来る。
但し今日は霞んでいるので、やっと白い山が連なっていると確認出来る程度だった。 馬でここ迄登って来たと言う、「中馬休み」の看板の先に鳥居が見えて来る。
地形が険しくなり大岩が出てきて、 岩に彫られているのは「南無妙法蓮華経」で名号石(みょうごいし)。 狭い石の階段となったが、 この石は元々ここに有った天然石でそれを削って石段としている。
杉の大木が見られるようなると、切妻造の立派な赤い随身門が見えて来て、門を潜り進むと崩れた箇所が多い石の階段を登り、国指定重要文化財の白山神社奥宮に着いた。
本殿は1509年建立で古いが、かなり濃く赤色塗料ベンガラが塗られたばかりで古い建物かが判り難い。 幣殿・拝殿と本殿が一体となっていて、 国指定重要文化財の本殿内部は全く見え無い造りがされていた。
背後に回り込むと道が続き右手林の向こうに白い山が見えている、 越百山や南駒ヶ岳の様子。
その左コブが幾つか見えているのは、安平路山辺りなのだが? 急降下の先に根が剥き出しの急登が見え、 虎ロープも有ったが根を掴めるのでロープ無しで登られた。
原生林の様子となり緩やかに高度を上げて行くと、 道沿いに寄り添った2体の石像と小さな社が見られる。
緩やかになるとブナの大木も有る気持ちの良い林を抜け、 10時丁度「風越山」山頂に着いた。 山名板には「権現山」と併記されている広い山頂は、 林に囲まれてすっきりとした眺望は得られ無い。
二等三角点「権現山(ごんげんやま)」は、石がかなり欠けていて痛々しい。 飯田市出身で明治時代の詩人「日夏耿之介(ひなつこうのすけ)句碑」と「洞穴」の案内が有り、南に降ると巨石が幾つも見られる。 見上げる様な大岩に「秋風や狗賓の山に骨を埋む」と彫られ、名句だそうだが私には良さが分からない、狗賓(ぐひん)とは天狗の事を言い、この山は「天狗の住む山」の言い伝えが有るとされる。
洞穴も看板が立っていたが岩の間が空いているだけに見えたのだが?山頂に戻り昼食とするが小蝿が煩い、時間も早く下山途中で取る事にし10時40分降り始めた。 ロープ場も何も掴まなくても足場が有るので階段の様に下りる事が出来、奥宮に登り返していると急斜面にイワウチワが咲き写真を撮る。
降って「磨崖仏・名号石」指標の右に入ると、 「金毘羅大権現」の石と弘法大師の「磨崖仏」が有った。
戻り暫く降った所にベンチが有り少し飯田方面が開けた場所で昼食とした、 ここは虫は殆ど飛んで来ない。 食べ終えベニマンサクの新緑を楽しみながら、虚空蔵山トラバースコースの右に入り平坦な幅広い道を行くと、「延命水」と彫られた石碑が立ち水がチョロチョロと流れていた。
余りに水量が少ない為通り過ぎ、 日差しの関係で美しくなった新緑を楽しみながら13時車に戻る。 その後白山神社里宮に立ち寄ると、 細かい造りや彫刻がされた立派な随身門が建ち信仰の深さが窺えた。 随身門は「唐破風三間楼門作り」とされて、全体を彫刻で飾った高さ36尺・奥行13尺・間口が23尺の立派な門、昭和60年11月20日飯田市の有形文化財に指定。
白山神社里宮から登る時はこのルートからと思われるので、 この桜ヶ丘団地からが本来の参拝道の様だが、然し駐車出来る所が少なく休日は困るかも、 県民運動広場に近い丸山町登山口の方が無難かもしれない。 白山神社奥宮の先の所でロープ場が有るが、 他は階段も殆ど無く非常に良い道で登り易い山だと思う。
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出会った花: ・ミツバツツジ ・タチツボスミレ ・シハイスミレ ・ムラサキケマン ・ミヤマキケマン ・イワウチワ |