289 | (からしおやま)1,609m 前山 (まえやま)1,815m |
H21年6月1日 8時10分〜15時35分 岐阜県 中津川市 晴れ時々曇り |
”前山への登りは アップダウンの 思ったより時間が 掛かるルート” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
暑くなってきたので標高の高い山で残している唐塩山・前山に行ってみよう。 中央道多治見ICで入り、 中津川ICで下り有料の中津川道路200円を通過する。
257号を北上「道の駅加子母」を左に見て少し先、 高時山「木曽谷林道」進入路の中切信号を通過。 今回は「木曽越林道」に入るのだが、「小秀山・かしもSKYWALKERS」 さんのサイト「交通アクセス→木曽越林道」に詳しく書かれ参考にする。 加子母川に架かる瀬之島橋の手前、 「辰喜建築・中島工務店」の看板見て右に進む。 少し行くと川の手前に暗い地道が右に上がっているので入った。 最初から林道の状態は余り良く無い、 地形図から登山口迄かなり距離が有るが走行は大丈夫だろうか?
林道は少しずつ走り易くなり眺望も得られる様になってきたが、 霞んでいるので良く無い。 未だかと思う頃道の両側に長いベンチが幾つも作られた広い所に来た、 左法面の階段が登山口の様だ。 然し案内は「御岳展望台」とされ、 別に登山口が有るかと林道を奥に進むと分岐になっている。 尾根の右に木曽越峠方面の林道が続き、 左に回り込むと尾根に「登山口」の指標が立つが方向は木曽越峠方面を指している その先駐車出来る大きな広場が作って有った、 然し行く北の尾根方向を見ても登山口は見当たら無い。 先程の御岳展望台指標の所が登山口の様で、 戻り8時10分丸木の土止め階段の道を登り始めた。
僅かの登りで尾根に上がると、道から少し左に入った所に案内指標が立っている。 「小秀山自然歩道入口 小秀山往復8時間 高時山4時間」と書かれ、 小秀山手前の前山迄片道3時間半程度掛かると思ったので、早く着ける歩き易い道なのか? 直ぐ先突き当たり左右の分岐で、 左が唐塩山だが右の「御岳展望台」の案内に見に行ってみる。
広い斜面の緩やかな登りで一部笹が被って来ている所を抜けると、 展望台の案内が立つ小広場に来た。
御岳方面だけが開かれ近くの山の上に山頂部が見えているが、 展望台と言う程の場所では無い。 木曽越峠の方が全体が見えていて断然展望所らしい、 戻り登って来た所を通り過ぎ北に進んで行く。
尾根を行く道は明瞭に付き、 軽く降ると緩やかな道が続いた後急な登りになり右背後に高時山が見えて来た。
ユキザサが名前の通り真っ白な花を付け数多く見られ目立っている、 マイヅルソウの花は少ない。
標高1444.2m四等三角点「厚谷」の有るコブに上がったが、 眺望は無く写真を撮り通過し降って行く。 暫くなだらかだが急な登りに変わり、結構厳しく笹を掴んだりして登るが、標高が高く気温は低いと思うが暑くなってきた、急登の区間は少しで緩やかになり水を飲んで休む。
その先緩やかに進むが桧が混じった所が多く林は余り美しく無いので新緑の楽しみは得られず、顕著なコブを二つ越えると大岩が出てきて、狭い尾根道となりシャクナゲが咲いていた。 一段と狭い岩に来たが登る足場が無い、 岩を掴んで登ると切り立つ岩の上で眺望が広がっている。
ここは地形図標高点1,537mポイントの所で、岩の展望台と言いたくなる程開けた場所。
近い正面は左が「唐塩山」山頂で、その右は前山の山塊で端には御嶽山が覗いていた。 然し御嶽山は僅かに見えるだけで良く無い、東の方には霞んでいるが中央アルプスが見えている。
木曽駒ヶ岳から三の沢岳の少し右辺り迄でその右は手前の山に隠れていた、 ここは中央アルプスに近いので澄んでいれば大きく見え楽しめると思う。 緩やかにアップダウンしながら狭い尾根を進むと、唐塩山山頂が近くに見えてきた。
左の西方面大きく開けた所に来たが目立つのは見えて無い、 その先下に林道が有り南が開けている。
山波が見えるが同定が出来無い、直ぐ先林道に下りると向かいの大岩がゴロゴロの所に登り口が有った。 入ると初めはなだらかだったが、岩が積み重なった様な斜面の急登となり険しい登りが続く。
最後ピークはどちらにと思う箇所が有ったが、 左に巻いて降って行く様道が付いている。 テープも付くが帰りに真っ直ぐ進みそうな感じで間違わない様良く頭に入れ通過した、 只し地形図を見れば間違った時は急な斜面がずっと続き気付くと思う。
平坦になると木に案内が付く所に来た、左方向に矢印が向き「唐塩山・三角点」となっている。 左に入ると直ぐ、9時40分三等三角点「上下島(うえしたしま)」の有る「唐塩山」山頂に着いた。
林の中だが奥が明るく切り口から最近木を切った様で眺望が得られ、 直ぐ下に見えるのは「小秀山登山口・乙女渓谷」に入る小郷の集落だと思う。 眺望は西から北方面にも少し広がり、澄んで日は白山も見えかも? 少し休み9時50分前山に進む。
緩やかに降って行くが道はしっかり付き、 アップダウンして顕著な登りになると叉も険しい岩の登りに来たが、 然し割と楽に登られた。 分岐は無く自然に右に曲がり降ると、 暗部辺りが広く右に道が有りそうな箇所が有りテープも付き茂岩林道に下りられそうだ、 帰りここを降れば通過のコブや唐塩山がパス出来る。
今迄も時々笹の深い所が有ったが一段と密集している、 然し距離は僅かで余り気になら無く通過した。 前方に次のコブが見えているが山頂は未だ先で、僅かに覗いている右奥のコブか?
急な登りとなってきたらシャクナゲがあちらこちらで咲いている、 然し花は痛んでいるのが多い。 一旦緩やかになるがその先一段と急で険しい岩の登りだ、登り切った所に頭の赤い白の杭と、下に三角点で無い「宮?」と彫られた石柱が埋まっている。
少し傾斜は有るが柔らかい草付きでやれやれと休憩する、 地形図ではこの先厳しい登りは無さそうだ、 太陽が当るが標高が高いので暑くは無くザックを枕に暫く横になった。 その先湿気た道を降ると少し平坦な所が続いて次のコブの登りになる。
ここも結構急な狭い尾根で、イワカガミが踏み付けそうな場所に集まって咲いていた。
岩の急な登りを越えると降りも厳しい道だが、眺望が得られる様になり左に「兜岩」が見えている。
緩やかに登ると左遠くに見える山は白草山の様子、 兜岩は結構近いので余り時間は要しない様に思えるが?
11時45分コブに上がると、木に「前山」の山名板が付けて有る山頂に着いた。
樹木に囲まれ眺望は殆ど得られ無い、少し湿気た山頂は小広場で木に 「前山三角点」のプレートが有るが、付近に三角点は見当たら無い。 薄いが「→30m」と有り右方向を指している、 木の間の直ぐ先に見えているコブの様だが笹薮状態だ。
疲れているので止めようと思ったが、 少し休むと折角だから見ておこうと思い直した。
然し距離は30mも無く直ぐ先で登り切りると、 この部分だけ切り開かれ倒れた三角点標柱と三等三角点「前山」が有った。 全く眺望も得られず直ぐ戻るが笹漕ぎは体力の無い者は辛い、 山頂に戻りやれやれと休む。 兜岩の方面見られるが行くには降ってからの登りが厳しそうだ、 地形図で30m程下って130m程の登りで大した標高差では無いが! 然しこれ迄の疲れが有ると、なかなか登れ無いのではと思う。 ここは林の中で湿気ていて、昼食は帰りの途中で取ろうと12時15分下山開始する。 降って行くと先には唐塩山手前の越さなければならないコブが見え、 登り返しが辛そうだ。
然しあっさり草付きのコブに戻り昼食を取り、 その先の急降下は危険なので慎重に通り抜ける。 登りに気が付かなかったが、この辺りから中央アルプスのほぼ全容が見えていた。
今日は駄目だが近いので、澄んだ時は素晴らしい景観が堪能出来ると思う。
先にテープも見られるが笹が被って道が見え無い状態だ、 山仕事のテープかもしれない。 行けず戻る羽目になった時疲れているのでダメージが大きい、 元の道に早々と戻る。 登り返しは大した事は無く14時唐塩山に戻り、 岩の急降下も戸惑う事無く通過し枯れ木のオブジェが見え林道に降りた。 その後少し雲が取れ眺望が良くなり、 標高点1,537の岩場で景色を楽しみ15時35分戻る。 登山道は『加子母スカイウォーカーズ』さんが整備され、 一部笹の深い所も有るが大部分刈られていた、 シャクナゲが多く咲いていたが林は余り美しく無い、 眺望の利く秋に登るのが良い山だと思う。 登山口迄の林道が長いが道の状態は良い、林道奥の高時山登山口木曽越峠に行くと峠迄開通していた、その先は通行止めだったが、木曽谷林道と繋がっている様で近い時期に通り抜けが出来るのでは。 *関連の記録 「高時山」・・・木曽越峠からピストン 「小秀山」・・・二の谷〜三の谷周回
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出会った花: ・マイヅルソウ ・ユキザサ ・ツクバネソウ
・ホンシャクナゲ ・イワカガミ |