203 | (こひでやま) 1,982m |
H19年6月2日 5時50分〜14時15分 岐阜県 中津川市 曇り時々晴れ |
”ニノ谷コースは 変化が有り面白い 三ノ谷コースは退屈” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小秀山は以前
⇒紅葉の写真を撮りに二ノ谷の夫婦滝迄行き、
登るならニノ谷~三ノ谷の周回と思った。 然し長らくニノ谷が通行止めで行けず、 昨年改修工事が完了し秋に予定したが手首を痛め断念する。
時間の短縮が出来そうだがそれでもロングコースの為早出しようと思い寝たら、 それが気になったのか早くに目が覚めてしまう。 山は早い時間に登り始めるのが鉄則でも有り、そのまま出掛ける事にした。 4時に家を出て多治見ICで入り中津川ICを目指すと、既に少し明るくなっている。 中津川ICで下り257号を北上、信号は未だ点滅なのでスムースに進んだ。 加子母を過ぎ舞台峠が近くなった右手に、「乙女渓谷」の案内指標が立ち右折。 道なりに走り乙女渓谷キャンプ場に着いた、 駐車場に1台車が止まり登山の準備をしている。 その横に止め朝食を取る、 隣は松本からの御夫婦で同じニノ谷から登り三ノ谷へ降る予定と言われた。
先に御夫婦が出発され5時50分後を追い、キャンプ場の中央管理棟の横を通って橋を渡り入ると、 直ぐ立派な木の階段状の遊歩道となる、水量の多い渓谷は小滝が連続し新緑が映え綺麗。 よくもこれだけの道を作ったものだと感心する幅広い立派な木道で、滑る事も無く歩き易い。
落差18mとされる「ねじれ滝」に来たが木が茂って余り見え無い、 昨年秋に来た時はもっと見えていたのだが! その先土止めの階段の所や岩の多い山道を歩きながら、緩やかに高度を上げて行く。
前方に夫婦が見え、 落差7m和合の滝に来ると二本の滝が途中で一つになり和合。 渓谷の水は澄んでいて深いグリーン色が美しい、 ここから岩がゴロゴロした登りとなって来た。
登り切ると新しい避難小屋が見え、 花糸の基部が細く葉が長いミヤマカラマツが咲いていた。
急な斜面を登ると、上空に特異な形をした烏帽子岩が見えている。 展望台の分岐に来たが昨秋来て上がっているし、今日は霞んでいるのでパスをした。
谷間の山肌の緑が美しい良い季節だ、夫婦滝が見えて来て落差100mとされる「雌滝」が 細く落ちているが遠くて写真とならず、左の落差80mとされる「雄滝」は隠れ気味。
先に進むと7時丁度「雄滝」に着いた、 落差80mとされなかなか迫力が有り写真を撮る。
先行する御夫婦は私が到着と同時に出発され、ベンチが有るので腰掛けて休んだ。 「これから先は軽装では登れません」と書かれた、注意看板を見ながら左に入って行く。
道は遊歩道が終わり山道となったが明瞭に着いて、少しで雄滝の上部に回り込む。
その先直ぐ道の際に立派な小滝が落ちていて、 丸太のハシゴの所でご夫婦が写真を撮ってみえる。 この滝は滝として認められて無いのか、調べても出て来無い。
飴をどうぞと手渡され戴く、 滝は直ぐ近くで休憩に良いが夫婦滝で休んだばかりなので通過した。
その上に又滝が見え少し遠いが登山道脇の木に、「孫滝・最終水場」と書いた紙が貼られ、 同じ紙に「ここまで2、5km・山頂まで3、5km」とも書いて有り親切。 谷から離れ尾根に取り付き、赤八汐(アカヤシオ)を見ながら狭くなった道を暫く登って行くと、 「カモシカ渡り約7mの岩登りと岩尾根歩き」と書かれている所に来た。
いよいよ最大の難所に来た、先行のご夫婦はダブルストックだったが二本共ザックに収納されるが、 こちらは一本なのでバンドを手首に通し、ストックが落ちない様にして登って行く。 だいたい足場は確保出来るので難しい登りでは無いが、 一気に体を持ち上げる所が有り日頃腕力を鍛えて無く、「よいしょ」と気を入れながら登り切る。
右手に格好良い兜岩が見えてきた、未だ高く急な一登りが有る様だ。 先行のご夫婦を抜き緩やかになると兜岩から続く尾根に上がった、 左に降る道が付いている。
指標は無いがここが三ノ谷への分岐かと思ったが、 少し進むと「三ノ谷←」の指標が立っていた。 然し道は深い笹が覆っていて、とても大勢が歩いている道とは思え無い。
急登になると足場も悪く登り難いが、一歩一歩進んで行く。 潅木は低くなって来たので日が時々射し込み暑い、 今迄沢沿いから深い樹林帯の日蔭で割と涼しく登って来られた。 たまらず水を飲み休憩していると、ご夫婦が追いつかれて抜いて行かれる。 一踏ん張りで兜岩に来た、 真直ぐと右に回り込む道が有り真直ぐ登り9時10分岩に上がった。 ここ迄登山口から3時間20分で時間的には順調だ、 この先は急な登りは無いのでもう大丈夫! 岩の上は眺望抜群だが御嶽山は裾野だけ雲が有り駄目で、 直ぐ近くは白草山や箱岩山だと思う。
ここから緩やかに降り、その先第一~第二・第三高原と名付けられた小コブを越して行けば良い。 少し行くとご夫婦が止られ、「ユキザサの葉だと思うが」と聞かれ「そうです」と言って先行する、 ご主人が花に興味が有る様だ、少し手前にはミツバオウレンが咲いていた。
最初のコブを登り軽く降り笹の間や太い木の間を抜け、バイカオウレンの花を見て 第三高原に着くと先に小秀山山頂が見えている、最後は少しの登りが有りそう。
最後の登りになったら疲れも出て苦しいが休まず登り切り、 大岩の間を通り10時10分二等三角点「小秀山(こひでやま)」と山名板の有る山頂に着いた。
息が弾んでいるので岩に腰掛けてゆっくり休んでいると、ご夫婦が到着された。 その後男性二人が到着され、下で大声を出していた人だと思う。 昼食を取りゆっくりする、心配していた虫は全く気になら無い。 先に男性二人は帰って行かれ、 ご夫婦と話しをすると北アルプス他色んな山にも登られこの山程度は楽に登られる方だった。 奥様はカモシカ渡りも別に恐く無く、 足が短いので苦労しただけと冗談を言われる。 コーヒーやグレープフルーツ迄御馳走になり、有難う御座いました。 新たにご夫婦が登って見え後から団体が来ると言われ、 じゃあ帰ろうと11時10分下山開始。
又団体が来たがやはり7〜8名でどちらも女性が多い、 これだけ人が居ると騒がしい山頂となるのでは! 次から次に登って来る人に会いながら兜岩に戻り、 新しく作られた道の左に進む。 岩を急に下ったり細い道を行くように付けられ、 ロープも有るがそれ程危険では無い。 兜岩下の急降下をするがここは歩き難い所だ、 登って来る人に会い乍12時10分三ノ谷分岐に戻った。 休憩し右に降って行く、道はしっかり付いていて歩き易い道が続く。 急斜面をジグザグに降るが、 何時迄も眺望の利か無い同じ様な変化の無い単調な道で飽きて来る。
しかも人工林で面白みが無い、 石に腰掛けて休んでいるとご夫婦が抜いて行かれたがお元気だ。
少しずつ沢の音が大きくなってきて、 やっと朽ちかけた祠が見え作業小屋の横を通り林道に下りる。 ここには「小秀山三ノ谷登山口」と書かれた立派な案内が立っていた。
新緑の山を見ながら帰って行く、 途中に有る水場で飲むと冷たかったが少し癖の有る水だと思う。
この林道歩きも日差しが当り長く感じ、 ゲートが見えて来て横を通り抜け14時15分車に戻る。
駐車場は一杯で道の膨らみにも何台か止っていた。 登りに使ったニノ谷コースは変化が有り、余り疲れを感じさせ無い、 三ノ谷コースを登りに使うと行けども行けども同じ感じの所が長く続き、 精神的に疲れそう。 カモシカ渡りは降りに使うと危険だと思うので、 下山使用禁止は止むを得ない処置かもしれない。 ⇒「小秀山の新緑ハイライト」 ⇒別の時期に撮った「二ノ谷の見所」
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出会った花: ・トウゴクミツバツツジ ・カラマツソウ ・アカヤシオ ・ミツバオウレン ・バイカオウレン ・ツボスミレ ・サワギキョウ |